J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「ノーベル賞はミシュランより厳しい」金メダリスト・清水宏保の珍解説

   今年のノーベル医学生理学賞が昨日3日(2011年10月)、発表されたが、iPS細胞の開発で有力候補とされていた山中伸弥・京都大学教授の名前はなかった。「モーニングバード!」は、番組予告では「大本命の山中教授残念 ノーベル賞また逃す」とトップにあげていたが、「ニュースアップ」のコーナーで小振りに取り上げた。

iPS細胞の山中伸弥教授なぜ落ちた?

   受賞したのは、免疫研究に成果をあげた米ロックフェラー大のラルフ・スタインマン教授、米スクリプス研究所のブルース・ボイトラー教授(53)、仏ストラスブール大のジュール・ホフマン教授(70)の3人。ただし、スタインマン教授は9月30日に68歳で死亡していた。故人はノーベル賞の対象にならないが、生存中に決定したとして受賞に変更はなかった。この分野では、大阪大免疫学フロンティア研究センターの審良(あきら)静男教授(58)も有力候補と見られていた。スタインマン教授の死亡が早くわかっていたら、受賞していたと可能性が大きいといわれる。

   司会の羽鳥慎一「毎年、毎年、山中さんだ、山中さんだ、といわれて…」

   この日から火曜日のコメンテーターになったフリーキャスターで城西国際大学非常勤講師の宮田佳代子も「今年は最有力といわれていましたよね」と残念がる。

   羽鳥「昨年もいわれていましたよ」

   宮田「さらに今年こそは本当に、みたいな感じでした。iPS細胞は難病治療のためにも必要な研究だし、取ってもらいたいですよねぇ」

   司会の赤江珠緒「有力候補といわれると、避けられるのかな」と疑問を挟む。「そこがまったくのベールに包まれています」とアナウンサーの小松靖。前年の9月から1月にかけてノミネートされ、2月から予備審査、調査、絞り込みと進み、10月に決定される。この間の選考過程は一切秘密だ。

野口英世はノミネート7回

   ただ、50年経過すると公開される。ノーベル賞の公式ホームページから、その1つの例として日本の野口英世博士のケースを紹介した。なんと、1913年から7回にわたってノミネートされていた。1925年には予備審査も通っていた。あと一歩のところだったのだ。

   羽鳥「いやあ、知らないことが多いですねぇ」

   ここで、スピードスケート金メダリストの清水宏保、「比べちゃいけないのでしょうが」と切り出した。オリンピックの金メダルとでも比較するのかと思ったら「ミシュランより厳しい感じですね」

   日本では、青色発光ダイオードを発明した中村修二・カリフォルニア大教授らにも期待が集まっているが、果たしてどうなるか。