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橋下大阪市長さっそく幹部らから聞き取り「大玉投げた」

   大阪市の新市長・橋下徹氏がきのう5日(2011年12月)から市幹部の聞き取りを始めた。この日は財務局、市政改革室など6部局を各1時間づつ。幹部はピリピリした表情だった。正式の就任は19日になる。

「こんなのできんのかよ」

   記者団の前に姿を現した橋下は、選挙後休んでいた間の報道を「尻がかゆくなるような過剰評価。われわれには国政を動かすような力はありません」と語り、聞き取りについては「全容を頭にいれておくため。1週間はおとなしく聞いておきます」と話すが、実は先週末からすでに動いていた。

   金曜日(12月2日)には幹部を会員制クラブに呼んで接触しており、この日の聞き取りはその答えを聞いたほか、注文もつけたらしい。終わってからも、「中身の濃い有意義な意見交換だった。大玉を投げているので、『こんなのできんのかよ』という感じで帰って行ったと思います」という。

   橋下は市長選の公約で「職員の削減」「市立大と府立大の統合」などを打ち出し、当選直後にも「民意(選挙結果)を理解しない人には去っ ていただく」と明言している。とくに職員数については、総数の3分の1にあたる1万2000人を削減して1200億円 の支出削減をうたっている。これについても、会見で「年功序列で安穏というのは許されない。その代わり、まじめにがんばってくれれば、今まで以上にサポートする」とも述べた。

日本中が注視している「改革つぶしは誰か」

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「民間の企業なら真っ当で正しいこと。役人になったら一生安泰というのがおかしい。職員の方もどんどん言えばいい」

   清水宏保(オリンピック金メダリスト)「反論は大歓迎だが、民意ははずせないということですね」

   司会の羽鳥慎一は「プロセス、発言、表現が独特だから」と府知事時代のパフォーマンスを期待しているようだ。

   宮田佳代子(フリーキャスター)「橋下さんは聞く耳を持っているから、期待したい」

   舘野「改革をだれがつぶそうとするかを見るべきでしょうね」

   知事時代の実績で府民の心をつかんでいるのが何よりの強みだ。いま、日本中でいちばんさわやかな首長であるのは確か。