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内柴正人「準強姦」―被害者告訴で崩れた「合意の上」という弁明

   警視庁はきのう6日(2011年12月)、元九州看護福祉大柔道部コーチ、内柴正人(33)を準強姦容疑で逮捕した。この件では先月29日、大学側が懲戒解雇にしていたが、内柴はブログで「納得いかない。合意の上だ」などと反論していた。しかし、強姦罪は親告罪で、警視庁は被害者の告訴を受けて捜査しているはず。逮捕に踏み切るだけの確証があったものと見られる。

「いつかはこうなると思っていた」学生たちも呆れてた問題行動

   大学側は「合意の上とは思っていない」「(内柴の)奔放な行動には、コンプライアンス上どうかという噂もあり、再三注意していた」「必ずしも(被害者が)1人とはいわない」と話していた。学生も「逮捕されたのと同じような噂はあったので、いつかはこうなるかなと思っていた」という。

   事件があったのは9月19日。柔道部が東京で合宿をした際、未成年を含む部員数人と居酒屋で酒を飲んだ後、宿舎のホテルの部屋で酩酊状態となった10代の女子部員に乱暴したという。内柴はブログで「あいつらの柔道が心配で心配でしょうがない」などと書いていて、悪い事をしたという意識はないらしい。

   田畑正(テレビ朝日政治部長)「たとえ合意だったとしても、コーチと学生なら問題だ」

刑罰は強姦と同じ。懲役3年以上

   弁護士の大澤孝征が準強姦について説明した。

「暴力や脅迫などで自由を奪った状態が強姦、酒や薬物で抵抗がないような状態を準強姦。罪は同じ『3年以上の有期懲役』になります」

   こうした事件では、抵抗がないのをいいことに「合意だ」と言い立てる場合があるが、「客観的にどうかが問題。周囲の証言から立証は可能。ポイントは酩酊状態の程度と合意の有無だが、告訴しているのだから合意はないだろう」(大澤孝征)という。

   司会の羽鳥慎一「こういう話をするだけでも、被害者はダメージを受ける」

 

   東ちづる(女優)は「ご本人も家族も苦しんだと思う。性暴力は人間性を根底から否定するようなもの。ブログの表現でさえ、傷ついていると思う」

 

   神田瀧夢(タレント)が「女性とか子どもを守るのが男。まして柔道家でしょう」  当然、裁判員裁判になるが、大澤は「こういう勇気のある告訴の場合、被害者を守る手だてを十分にしないといけない」という。メディアの取り上げ方も注意が必要だ。