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一川失言防衛相の今年の漢字は…えっ、それですか!?

   今年の漢字は「絆」だった。きのう12日(2011年12月)、日本漢字能力検定協会が発表し、清水寺(京都市東山)の森清範貫素主が特大の和紙に黒々と書きあげた。そこで、今年のニュースの主役たちに「私が選んだ漢字」を聞いた。

野田首相は「……」

   テレビで大活躍した子役の芦田愛菜(7)は「力」。「今年は小学校に入学してお友達もたくさんできたし、仕事でも出会いがあっていろんな人に力をもらった1年でした」。同じく子役の鈴木福(7)は「人」。「小学校に入学したので新しい友達がたくさんできたし、お仕事でもたくさんの素晴らしい人に出会えたので人を選びます」とコメントも立派だ。

   大関昇進を果たした大相撲の琴奨菊は左手で「一」と書いた。「初心の気持ちに戻って頑張るという意味で」。今シーズン未勝利に終わったゴルフの石川遼は「恥ずかしいですが『波』です。すごくいい時と悪い時がはっきりしていた」。

   「傷」と書いたのは被災地支援を続けている物真似のコロッケ。「日本はいまものすごく傷ついています。でも頑張れば治していくことができます」。

   政治家にも聞いた。問責決議案が可決された一川保夫防衛相は「誠心誠意の『誠』です」と神妙に語っていた。野田佳彦首相は報道陣から「総理にとって今年の漢字は」と聞かれたが、「……」だった。

   司会の小倉智昭がスタジオの面々に聞く。

「ズバリ金。被災地支援で本当に必要なのはこれ」

   コメンテーターの富坂美織(産婦人科医)は「共」。被災地に医療支援に行った時、窮地にあっても苦難を共にしようという東北の人の気持ちに心打たれたからという。竹田圭吾(ニューズウイーク日本語版編集主幹)はズバリ「金」。被災地に本当に必要なのは実利的な支援だという。「同情するなら金をやれ、と僕は思います」。司会の中野美奈子アナウンサーは「水」。「津波や原発事故で水に大変な思いをしたし、タイの洪水もあった。来年はこんなことのないようにと」

   最後に小倉は「悲」。「被災地に行って現場を見た時、これでいいのかと思って、ただひたすら悲しかった」