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これのどこが「収束」か…「原発事故一段落宣言」ちょっと待った!

   福島第一原発で核燃料が冷えた状態が継続し、放射能もれが低レベルになっている――ことが事実だとして、それをもって「事故そのものは収束した」と言えるのだろうか。

   事故はまだなにも終わっていないし、終わるまであと何十年もかかると言われている。そんなときの「収束」である。たしかに収束は、「終息」などよりはけっこう幅広い解釈が可能な言葉だが、それにしても現状に対して使うのは、ずいぶんと糊塗的ではないだろうか。

冷温停止でも汚染水は流れ出し、廃炉まで何十年

   こうした誰しもが抱くであろう疑問に、政府はまったく無頓着だったのかなんなのか。野田首相は金曜日(2011年12月16日)の記者会見で、原発は冷温停止状態にあり、「事故そのもの」は収束したなどと述べたという。

   「ふざけるなと思いましたよ」と、みのもんたが言う。「冷温停止状態になった――それは表面だけですよ。流れ出た燃料はいったいどうなってる。それで収束って言われたんじゃたまんないね」