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「トンネル水没」掘削先端付近の海底に凹み―地盤薄く崩落?

   岡山・倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所できのう7日(2012年2月)昼過ぎ、海底トンネルの掘削現場に海水が流入し、作業員1人は自力で脱出したが、5人が行方不明になっている。原因はまだハッキリしないが、海上保安部によると、現場の海底に大きな凹みが見つかったという。

水深11.5メートル、長さ20メートル、幅3.5メートル

   このトンネルは運河をはさんだ東西2つの工場を結んで、石油やガスを送るパイプラインを設置するためのものだ。工事は西側の工場に掘った深さ34メートルの縦穴の底から、東へ向けて横穴を約140メートル掘り進んだところだった。

   助かった作業員は縦穴の底にいて、「危ない、逃げろ」という声で階段を駆け上がったが、 水は早く、最後は水に押し上げられたという。5人は横穴にいたため逃げ切れなかったらしい。鹿島建設の工事だが、5人は愛知と東京の下請け会社の社員だった。

   鹿島建設によると、横穴の直径は4.5メートルで、 シールド工法で掘り進んでいた。海底の一番深いところとトンネルの上部の距離は5メートルほどだったという。シールド工法は事故の確率が非常に低いとされていたもので、出水の原因はまだわからない。

   ただ、水島海上保安部が昨日行った探査で、岸から約155メートルの掘削最先端近くの水深11.5メートルの海底に、長さ20メートル、幅3.5メートルの凹みがあった。トンネルの先端とも位置が概ね一致するため、崩落の痕跡の可能性がある。

10年前にもすぐ隣にトンネル

   司会の小倉智昭は「両岸の2つの工場は別会社だったのが、合併したんですよね」という。西側が 旧ジャパンエナジー、東側が旧新日本石油精製だった。現地にいる田中良幸リポーターは、「少し北側に10年前にもトンネルを掘っていて、今回、技術的に問題はないと思っていたようです。想定外だといっていた」と伝える。

   笠井信輔アナ「海底の凹みのあたりで水に突っ込んでしまったかもしれない」

   小倉「シールド工法って効率もよく安全だったんでしょう?」

   田中ウルヴェ京(鹿屋体育大学客員教授)「何か緊急の時に逃げる場所はなかったんでしょうかね」

   笠井「水が入ることなど考えられない安全工法といわれていた」

   デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「前にも作ったので安心していたのかもしれない」

   中野美奈子アナ「海底の状態はいつも調べているわけではないのですか」

   笠井「昨日調べてわかった。ダイバーが潜ってみるというので、もっとわかるかもしれない」

   安全に絶対はないんだと、あらためて確認する必要がありそうだ。