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福島事故A級戦犯・班目委員長が「大飯再稼働」了承するデタラメ

   東京電力の柏崎刈羽原発6号機が定期点検のため26日午前零時(2012年3月)に発電を停止した。これで東電の原発17基すべてが停止した。これに絡んで「朝ズバッ!」が取り上げたのは停止中の原発再稼動の話だ。

「あとは政治判断」とまたまた放り投げ

   再稼働の前提となっている大飯原発3、4号機のストレステスト1次評価を妥当とした原子力安全・保安院の審査に対し、原子力安全委員会は23日に臨時会議を開き、安全性の技術的な評価について了承した。班目春樹委員長はこれまで、「1次評価だけでは安全性の評価は不十分。(再稼働には)2次評価を行って総合的に判断すべきだ」と繰り返し発言してきたはずである。

   怒号の中をわずか5分で終了させた班目委員長は、会議後の会見で、「今後はもっと踏み込んだ現実的な評価をしてもらいたい」と、どこからか圧力がかったとしか思えない人ごとのような発言をしていた。あとは政治的な判断にゆだねられるが、これでは自治体の説得も難航が予想される。

とっくに引責辞任しているべき判断ミス連発

   司会のみのもんたは「柿崎さん、政治判断で安全かどうか分かるんですか」と皮肉交じりに問い、これに柿崎明二(共同通信編集委員)が苦笑いしながら「科学的なことは分からないでしょう。経済をどうするかという問題だけ」と話す。

   もともと、福島第1原発の事故対応をめぐってミスを繰り返した班目委員長以下原子力安全委員は、とっくに責任を取って辞任すべきところだ。それを辞任せずにいるのは、早期再稼働に前のめりになっている野田内閣にとって味方にしやすいと見たからではないのか。