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卒園歌「さくらびより」静かなヒット!お空の雲に乗って旅にでるのさ…

   「仰げば尊し」や「蛍の光」が卒業ソングの定番といわれたのは今は昔で、最近は若い人に愛される新しい歌が歌われるようになってきた。「おにゅーッス!」のコーナーで取り上げたのは卒園ソング。幼稚園や保育園の卒園式で歌う歌だ。いま、静かなブームを呼んでいるのが「さくらびより」。どんな曲なのか。

ネットで広がりCDデビュー

   「♪ お空の雲に乗って旅にでるのさ お日様お月様みんななかよし」。ゆっくりとしたやさしい調べ。子どもたちが声を合わせて歌うのを聞いたお母さんたちがハンカチで涙をぬぐっている。

   この歌をつくったのは在日コリアン3世のシンガーソングライター・ルンヒャン(32)。福岡県で生まれ育ち大学進学で上京、卒業後はアーチストとして活動している。4年前、友達が卒園式に歌う歌がないので困っていると聞いて、自分で作ってみようと思った。雲に乗れると思ったり、夜道を歩いているとお月様がなぜ一緒についてくるのだろうと思ったりしていた子どもの頃を思い出しながら、近所の散歩道を歩き、浮かんでくる言葉を素直に歌詞に綴った。

   でき上がった曲を友達にプレゼントしたところ、卒園記念のDVDのBGMにこの曲を使って保護者に配った。曲を聞いて感動した保護者がインターネットに投稿したことがきっかけとなって、口コミで広がり、きのう28日(2012年3月)、CDデビューを果たした。

先生、お友達、パパとママ…みんなありがとう

   ルンヒャンは先日、東京のある幼稚園に出掛け、みんなで一緒に歌った。

「♪ 大きなその手が優しくあったかい パパとママいつもありがとう」

   副園長がいう。「歌詞に『先生』や『お友達』が出てきて、『パパとママ』というフレーズがあって、『ありがとう』っていうメッセージが出てくる。うれしいじゃないですか」

   けさはスタジオで披露した。司会の加藤浩次は「あったかい感じになりますね」ニコニコ顔、コメンテーターのおおたわ史絵(内科医)も「声がやわらかくて、いい声していらっしゃいますね」

   これからも静かに広がっていく気配だ。