J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

水道アルデヒド汚染の原因物質特定―5事業所立ち入り検査

   首都圏の浄水場をホルムアルデヒドで汚染した原因が分かった。工業用に使われる「ヘキサメチレンテトラミン」という化学物質で、「0.6トンから最大4トンぐらいが上流から流れ下ってきて、それが原因となって下流で取水停止にいたった」(厚生労働省)という。このヘキサメチレンテトラミンが浄水場の塩素と反応しホルムアルデヒドが生成されたと見られている。

ボールペン、DVD製造や農薬補助剤に使用

   ヘキサメチレンテトラミンはボールペン、DVDなどのプラスチックやゴムの硬化促進剤に使われるほか、農薬の補助剤にも用いられている。厚労省は利根川周辺で年間1トン以上を扱っている5事業所の立ち入り検査をするように埼玉、群馬両県に要請した。

   コメンテーターの吉永みち子(作家)「取りあえずはここまでは分かりましたが、何でトンレベルの規模で流出したのか。自然の現象ではないわけで、水の汚染はダイレクトに怖い。県は強い意志できちっと調査に動いてもらわないといけないですね」

   汚染情報そっちのけで宴会に興じていた問題もあって厳しい。