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牛肉産地偽装店長開き直り「俺に注意しなかった社長悪い」

   福島県産の牛肉を鹿児島県産と偽って販売していた大阪市内の販売業者が逮捕された。スーパーに出店していた精肉店の元店長・沓掛博司容疑者が、福島県産牛肉や岩手県産牛肉を鹿児島産と偽り販売していると今年(2012年)初め農水省に通報があり発覚した。

   「朝ズバッ!」は沓掛に逮捕前の26日に直撃取材していて、沓掛は「騙す気持はなかった。忙しからつい無意識で」と呆れた言い訳をしていた。

福島産・岩手産を鹿児島産

   沓掛は福島県産牛肉を「国産黒毛和牛」の表示で売っていたが、客から産地表示するように求められ、「鹿児島県産で出し、そのままズルズルいってしまった」という。仕入れから販売まで一人でやっていたが、「俺が一方的に悪いみたいになっているけど、社長も知っているはずや。ちゃんとしないと困るとか言うのが当たり前。言わないで放置していた。俺にさせていたみたいなもんや」と責任転嫁のいいたい放題。警察の調べに対しても、「安い肉をお願いして仕入れたが、福島県産だった。売れないので鹿児島県産と書き換えた」と供述しているという。

刑罰軽過ぎる食品表示偽装

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「口に入るものだから、食料品表示はもうちょっと重い刑罰にしないとこういう人が出てきちゃう」

   生鮮食品の産地表示を定めているJAS法では、精肉は「国産」と表示すればいいことになっている。こうなると消費者ニーズとの乖離にも問題があるのか。