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野田首相「消費増税法案不成立なら解散・総選挙」の大見得

   野田首相はきのう11日(2012年6月)の衆院特別委で、社会福祉と税の一体改革法案にかける「覚悟」のほどを示して見せた。法案不成立の場合には衆院解散・総選挙の可能性を臭わせたのだ。額賀福志郎議員(自民) が「法案が言うようにならなかったら、国民に信を問う覚悟を持つべきだ」と迫ったのに対し、「国民のために決断しなければならない。その時期は迫っている。私は政治生命を かけている。それ以上は言わなくてもおわかりいただけると思う」と大見得を切った。

自民党は「2段階で10%に賛成」

   法案の修正協議で自民は「2014、15年の2段階で10%までの消費税率引き上げ」に賛成を表明した。しかし、社会保障の分野は、自民が撤回を求めている最低保証年金の創設と後期高齢者制度の廃止について、民主党との議論は平行線だ。さらに、党の内なる敵が立ちはだかる。金子一義議員(自民)は「民主党議員が幟を立てて『消費税反対』と街頭演説をしている。党議拘束をかけてないのか」と聞いた。これに野田は「法案の採決では党議拘束がかかる」と答えた。造反すれば「切る」ということで、切られて解散となれば小沢派は壊滅する。

   その小沢一郎・元民主党代表は先週末、宇都宮市の集会で「小沢一郎大先生」と祭り上げられてご満悦。「政治は生活だ。国民の生活の安定を保証しきれないで」といつもの小沢節で政府を攻撃していた。会場には「増税の前にやることがある」という幟が立っていた。150本も配布して盛大にやっているのだという。

選挙になれば「民主惨敗」「自公過半数届かず」「維新の会が躍進」

   司会のみのもんたが「こんな政局やってるときではないのに」

   杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)は「法案は成立する」と見ていて、 小沢グループは採決に「欠席」して、輿石幹事長預かりで処分にはしない。そして、9月の代表選で巻き返すと見る。与良正男(毎日新聞論説委員)は「こういうこともありうる」ということで、法案不成立、解散・総選挙、結果は「民主惨敗」「自公過半数届かず」「第3極が躍進」と読む。

   みのが「早すぎる。早過ぎます。これ書いたのボクじゃないけどね」といいながらも、毎日新聞の世論調査で、次の衆院戦の投票先で「維新の会」が28%とダントツだったことをあげ、「自民と民主の倍くらいもあった。候補者も決まってないのに異常ですよ」と、次の選択肢として、政界再編、大連立をあげた。「法案が成立しても実際は大連立状態。でも、2大政党の支持は合わせても3割」という。杉尾は「維新の会人気」を「国民が求めているのは決められる政治。大連立はそのひとつの形です」と話す。

   与良「国民の生活というけど、この人たちは(と小沢派のあたりを指して)、自分たちの生活をいってる。冗談じゃないよって」

   解散が一番か。そうすれば少なくとも「小沢派」はなくなる。いいか悪いかはともかく政治はすっきりする。