J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

ロンドン五輪開会式「女王陛下と007」登場?最終ランナーはベッカムか

   あと1か月に迫ったロンドン五輪はどんな会開式になるのか。演出を任されたのは映画「スラムドッグ$ミリオネア」で2008年アカデミー賞監督賞を受賞したダニー・ボイル監督で、「ネタばらし会見」を行った。

フランケンシュタインも団体でやって来る

   ボイル監督は「イギリスをショーで描くのはとても難しい。ユーモアのセンスも必要だ」と述べ、そのひとコマを模型で披露したが、農夫やのんびり草を食む牛がいる田園風景だった。ところが、準備中の開会式場を空撮した写真を見ると大きな煙突がある。「ここの土地は、200年前は草地だったんです。でも尋常でない変化を遂げた」。察するに、産業革命で一変したイギリスの歴史を再現するつもりらしい。

   注目のパフォーマンスだが、84年のロス五輪では宇宙遊泳を思わせる人間ロケットが登場し、08年の北京五輪では2000人による一糸乱れぬ太鼓の演奏が話題になった。ロンドン五輪では「開会式にショーではかなりたくさんのフランケンシュタインが登場しますよ」という。そういえば、フランケンシュタインはイギリスで作られた有名なホラー映画だ。

   さらに、地元紙が報じたところでは、エリザベス女王と007のジェームス・ボンドが共演するという。女王から「オリンピックを開催せよ」というミッションを受けた007が開会式会場に現れるというシナリオで、バッキンガム宮殿のシーンは撮影済みとか。

「イングランド」「スコットランド」「北アイルランド」「ウェールズ」統一チーム

   聖火台に点火する最終ランナーは誰か。日本オリンピック・アカデミー理事の桝本直文(首都大学東京教授)は「私はベッカムがやると面白いと思う」という。イギリスはイングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズの4か国で構成される連合体だ。それぞれがサッカーの代表チームを持っているが、今回は統一チームを結成している。「この統一チームは象徴なので、そこから一人選ばれるような気がしないではない」(桝本教授)という理由だ。

   スタジオでは、その聖火台はどこにあるのかと話題になった。田園風景の模型では山があり先端に1本の大木がある。「この木がボーと燃えるのが僕の発想です」という笠井信輔アナに、キャスターの小倉智昭は「木を燃やしたらひんしゅくを買うよ。(山が)噴火するんじゃない。こういう場で何が起きるか分からないってワクワクするね」

   開会式を小倉は見に行くらしいが、すでにワクワクしている胸の内が顔に出ている。