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首相官邸前「原発やめろ金曜日デモ」とうとう20万人サラリーマンや主婦

   関西電力大飯原発3号機が昨夜(2012年7月2日)午後9時に再稼働した。そのとき、原発に通じる道に阻止線を張る反対派市民の姿があった。「警察は約100人の機動隊員を動員して、市民たちとの間で小競り合いが起きました」(小松靖アナウンサー)

河野太郎議員も子連れ参加「この光景を見せておきたい」

   大飯原発再稼働に反対する市民たちの姿は、先週金曜日(6月29日)夜は首相官邸周辺にもあった。その中には自民党の河野太郎・衆院議員、元通産官僚で大阪府市統合本部の古賀茂明・特別顧問らもいた。子供連れで姿を見せた河野は「子供にこの光景を見せておきたかった」と語り、古賀は「凄い熱気だ。政府は何が何でも全原発を再稼働させると腹をくくったようだ」と話した。

   司会の羽鳥慎一「こんなにたくさんの人がどうやって集まったの」

   小松「デモは今年3月末から脱原発グループを中心に行われるようになりました。投稿サイトのツイッターやフェイスブックなどを通じて呼び掛けられ、最初は300人程度でしたが、今月に入って参加者が急増。前回の22日は4万5000人を上回り、今回はついに20万人に達しました」

普通の市民たちで警察も手が出せず

   羽鳥「警察の規制はなかったの」

   小松「参加者のほとんどが会社帰りであったり、買い物帰りの普通の市民。車道に出るなと注意するとその通りにするので、警察も手が出せない状態のようです」

   コメンテーターの青木理(ジャーナリスト)はこう話す。「これまでデモといえば政治色が強いものだった。それでメディアの報道も控えめなものとなっていた。しかし、今回は普通市民のデモ。メディアはもっと積極的に報道すべきだ。

   福島の事故もこれからどうなるかわからない。日本のエネルギー政策も見通しが立っていない。そうした中での原発再稼働は国民全体で考え直す必要がある」

   市民たちの声は首相官邸の中まで届いているようだが、主に聞く耳がない。