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離党第2幕は8月に「鳩山グループ」!?消費増税法成立後ニラんで勉強会

   出たり入ったり、小沢新党の足元がまだ落ち着かない。きのう4日(2012年7月)、小沢一郎・民主党元代表が率いる新党の準備会合が国会内で開かれ、新たに1人が参加を申し出た。これで新党は衆院37人、参院12人の49人の勢力となった。

残留表明をたった2日で撤回した加藤学議員のそろばん勘定

   「みなさん、遅れまして申し訳ありませが、合流させていただくことになりました」と挨拶して駆け付けたのは、加藤学衆院議員(長野5区選出、当選1回)だ。消費税増税法案に反対票を投じ、2か月の党員資格停止の処分を受けた。今週月曜日の2日にリポーターの所太郎がインタビューした折には、「徹底的に消費税の法案を阻止するためにやるが、離党を(小沢氏に)お任せしたことではない」と民主党残留を明言していた。それをわずか2日で撤回した。

   きのう再び所が加藤を訪ねたら、離党の理由について「一つは(党員停止だと)資金が来ません」と正直に金の問題を認め、「党内ではいろいろな議決に参加できません。2か月の停止にして甘くして残そうという執行部の戦略もあるんでしょうけど、結局、この2か月は何も参加できない、生殺し状態ですから」と釈明した。しかし、当然予想できたことではないのか。

小沢新党準備会合と示し合わせたように集まり

   小沢新党準備会合の3つ隣の部屋では、造反したが離党しなかった鳩山由紀夫元首相グループの会合が開かれていた。示し合わせたような2つの会合について、政治アナリストの伊藤惇夫は「鳩山さんも周辺の人も反対の意思は変わっていない。離党の可能性は、タイミング的には法案が参院で成立する時期に大きな山が来るかもしれません」と見ている。

   所によれば、鳩山グループは「消費税増税の問題点を検証する政策勉強会」を立ち上げ、週に3日ほど定例的に開くのだという。「こういうみなさんの中から、お盆前後に何か動きが出てくるのではないか、という見方が伊藤惇夫さんを含め出てきているわけです」

   こうした離合集散を、テレビ朝日ディレクターの玉川徹は「戦後60年以上続いた安定が壊れて、次の安定に行くまでいろいろな紆余曲折がある。それまでのコストとして、甘受しなければいけないのかなと思う。自民も民主も考えの違う人たちの集まりなので、一定期間を経て整理されていく過程だろう」と話す。政党政治が決められる政治として機能してほしいものだ。