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イチロー・トレード「ヤンキース」数週間前から接触…のどから手が出るほど欲しい

   けさ24日(2012年7月)のいちばんのニュースは米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(38)のヤンキース移籍だろう。しかし、「モーニングバード!」はこのビッグニュースへの立ち上がりが遅かった。他局や同じテレビ朝日系の前番組「やじうまテレビ!」が早くから伝えているのに、冒頭にさらっと一報を流し、司会の羽鳥慎一が「入り次第すぐにお伝えします」といっただけでロンドン五輪など予定した内容をそのまま放送した。

交換は3A投手2人と金銭

   モニバドがイチローの移籍を取り上げたのは、米新型輸送機オスプレイの特集のあと。8時半を3分ほど過ぎた「ニュースアップ!」のコーナーだった。羽鳥が担当アナウンサーの小松靖に確認する。「(移籍は)決定ですよね」

   小松は「決定です。マリナーズサイドからも正式な決定として発表されています。つい先ほどからイチロー選手の会見が始まっています」というが、映像は映るものの音声が出ない。

   小松「いま、記者との質疑応答だと思われます。断片的な情報ですが、背番号は決まっていないと言っています」

   ここでようやくニューヨーク特派員の名村晃一と中継がつながる。

   名村「こちらの報道では、ヤンキースが数週間前からイチロー選手と接触、イチロー選手も新天地でプレーするのもいいんじゃないかといった意思を示したようです。マリナーズには選手の若返りを図りたいという希望があったといいます」

   小松「ヤンキースからマリナーズへ行く選手は?」

   名村「3Aの投手2人と金銭を交えてということです」

   小松「ヤンキースは外野手不足で外野手が欲しかったという背景もあるようですね」

   名村「ヤンキースにとってみれば、のどから手が出るほど欲しかった選手ということです」

イチローが出ればスタンドは沸く。ニューヨーカー待ち焦がれ

   羽鳥「これでまた日本人がニューヨークに見に行きますね」

   羽鳥は最近のイチローの成績にも触れて、ニューヨークファンの反応を探る。

   名村「現在の打率は2割6分1厘。イチロー選手からすると不本意な成績ですが、常に新しいステージを目指し目標を求めて行く選手ですからね」

   小松「ニューヨークの皆さんはうれしいんじゃないですか」

   名村「イチロー選手といえば、アメリカの選手と同じくらい人気のある選手です。とにかく、イチロー選手が出ればどこでもスタンドは沸きます。ニューヨーカーはもう、非常に待ち焦がれています」

   それにしても電撃的なトレードだ。この日、シアトルで行われたマリナーズ戦にヤンキースのユニフォームを着てさっそく出場した。大リーグ観戦の楽しみがまた一つ増えた。