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なでしこ勝った!円陣で宮間のひと言にみんな涙「大事な人のこと思いながら闘おう」

   ロンドン五輪のオープニングゲームといってもまだ開会式前だが、女子サッカーの予選が始まった。日本時間のきょう26日(2012年7月)午前1時 のキックオフだったが、選手の地元では盛大にパブリック・ビュー、渋谷などのカフェにも大勢が詰めかけた。

佐々木監督「ボクまでジーンときたくらい」

   緒戦の相手のカナダは体格も大きく当たりもきついが、なでしこは上手くいなす。得意のパスをつないで攻め続けた。前半33 分、左サイドから走り込んだ 川澄奈穂美選手が大野忍選手の絶妙のヒールパスを受け、そのまま蹴り込んだ。次いで44分に鮫島彩選手のロングパスをゴール前でDF、キーパーと競った宮間あや選手が頭で合わせて2点目となった。

   後半、サイドが変わってもなでしこは攻め続けたが得点にはいたらず。逆に10分、右サイドを突破されてクロスに合わされて1点を失った。しかし、なでしこはいいリズムを保ち続けそのまま押し切った。 選手たちもひとまずホッとした表情だ。

   沢穂稀選手「初戦は緊張しましたけど、すごく楽しい90分間でした。勝ち点3は大きい」

   岩清水梓選手「失点したけど、勝ててよかった」

   宮間あや選手「鮫島選手がホントにいいボールをくれたので、当てるだけでした。小さなステップだが勢いづける1戦になった」

   佐々木則夫監督と並んで会見に出た川澄奈穂美は、「夢の舞台に立ったのはうれしかった。あまり緊張はなかった。いつも通りサッカーを楽しめました」と淡々と語る。脇から監督が「ナイスゴール。いいシュートだったな」と嬉しそうに声をかけた。監督は「今回、川澄と大野のポジション変えたのが結構機能した」と話す。「試合前の宮間のコメントがかっこよくて、ボクまでジーンときたくらい」と裏話を披露した。現地で中継の高畑百合子アナがこれを説明した。宮間は円陣を組んだとき、「みんな大事な人がいる、その人のことを思いながら闘おう」といったのだという。自らも涙をためて選手も涙したのだという。

   ところが、司会のみのもんたは「なるほどね。どういう意味なんだろうね」と ピンとこないらしい。「大事な人」というのは誰のことなんだろうという表情だ。

対スウェーデン戦なでしこの最大の敵は「けが」からだデカいしパワーある

   高畑と並んで福田正博(サッカー男子元日本代表)が勝因を解説した。「なでしこが普段通りのサッカーができたこと。チームとしての闘いが90分間できたこと」という。次の相手スウェーデンについては、「南アフリカ戦を見てきたが、カナダより確実に強いです。体も大きいしパワーもある。でも、なでしこが自分たちのサッカーをすれば問題ないと思います」

   みのは「そらあまあ、そうでしょうね(笑い)。けがが心配だが」

   福田「けがが出るようだと、なでしこのサッカーができてないことになる」

   みの「なるほど」 とこのあたりはわかったらしい。

   この後、元なでしこのゴールキーパーでアトランタとアテネに出場した小野寺志保が解説し、そこにまた元なでしこで解説者の大竹七未が現れたりして、けっこうなお祭り気分だった。 まずはめでたし、めでたし。