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競泳・寺川綾8年越しのメダル「苦節何年といわれますが、いま思うと一瞬…」

   女子背泳100メートルで、27歳の寺川綾が念願のメダルに手が届いた。20歳で初めて出たアテネ五輪で8位、以後低迷して北京五輪では代表落ち。雌伏4年、ロンドン五輪出場で復活し日本新記録で銅メダルに輝いた。「どのメダルよりこの色が好き」と言う。笑顔がいい。

シドニー銅メダル・田中雅美「可愛い妹みたいだったが、この2年で心が強くなった」

   水泳のメダルが続く。男子背泳100メートルで 入江陵介(22)が銅メダル。「最後の旗が見えてからの5メートルにかけた」。女子平泳ぎ100メートルでは鈴木聡美(21)がやはり銅。端っこの1コー スで「自分のレースに集中した」結果だという。

   「モーニングバード!」のスタジオに田中雅美がいた。シドニー五輪400メートルリレーの銅メダリストだ。寺川については「最高の泳ぎができていましたね。これまでは記録を求めて落ち込んでいたのが、自分のペースでいけた。人間も変わった。性格もいい。可愛い妹みたいだったのが、この2年くらいで合宿でもペースを崩さず、心が強くなった」

   入江については「成長しましたね。レース前の表情まで違う。自信を持っていた。背泳の選手は190センチくらいが普通のなかで、『水泳はパワーだけじゃない。テクニックも関係がありますから大丈夫です』と話していました」

   鈴木についてもこう言う。「1コースでメダルというのはすごい。波は出ないようになっているが、サイドが見えないんです。そこで2分に集中した。これまで世界大会で決勝に残ったことないんですから、ものすごく成長しましたね」

「英語が多すぎて(表示の)自分のタイムがすぐわからなかった」

   ロンドンのスタジオに寺川が現れた。「金メダルを目指してきましたけど、(これまでに獲得して)持っているどのメダルよりこれが好きです」

   田中「平井先生(コーチ)、何か言ってました?」

   寺川「本当によかった。タッチしか見てなかったといっていました」

   田中「安心して見られました。不安とか感じずにやってたね」

   寺川「すごく落ち着いていて、雅美さんにも『自分でもびっくりするくらい落ち着いてます』とメールを送りましたよね。きょうやっと雅美さんのような泳ぎができました」

   田中「綾の方が全然かっこいいです」

   スケート金メダリストでコメンテーターの清水宏保「8年間、どうモチベーションを保ったの」

   寺川「苦節何年といわれますが、苦節じゃなくて、すべてプラスになっていました。8年は長いが、毎日練習していると、いま思うと一瞬のような…」

   これには田中も清水もうなずいていた。選手にしかわからないことだろうな。

   司会の羽鳥慎一「58秒という数字をどんな気持ちで見ましたか」

   寺川「英語が多過ぎて、判断に時間がかかった。ようやく数字を見てよかったなと思いました」

   まだレースは残っている。200メートルもあるし、メドレーリレーもある。「日本は闘えるチャンスが十分にあると思います。私も調子を整えて…」

   田中が「8年が一瞬になったんですよ」

   羽鳥「寺川さんは笑ってますけど、田中さんは泣きそうですよ」

   田中「感動しちゃって」

   寺川「笑ってください」

   羽鳥「これは寝不足になってもいいですね」