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維新の会ついに民主抜いて2位「次の総選挙で投票するつもりの政党」

   共同通信の調査で、「次期衆院選で比例の投票先は?」という質問に、自民党22・2%、大阪維新の会17・6%、 民主党12・4%と、維新の会がついに民主を抜いた。政党化で国政進出があきらかになったことで、まずは選挙に弱い国会議員が、次いで既存政党までもが維新の周りを踊り始めた。

選挙公約「維新八策」に有権者はクール「半分は実現が難しい」「見極めないと」…

   維新の会は先週金曜日(2012年8月31日)、選挙の公約となる「維新八策」の最終版を発表した。「衆院定数の半減」「議員歳費・政党交付金の3割カット」「TPP参加」…。たしかに、できたらいいなというものが並ぶが、有権者は案外クールだ。

   「ホントにできるんならすごい」「半分は実現が難しいのでは」「口当たりのいいでたらめ。こんな人、信用しない」。また、政党、議員がすり寄っていることにも、「自分の選挙のためみたいな気がするけどね」「維新に乗っかろうというだけか、地方から中央を変えていこうというのか、見極めないと」

   岩井奉信・日大教授は「なーんだと…。概念的なものが多く、前の八策から進んでいない。選挙のためのものでもないし、(すり寄る議員への)踏み絵だと考えると現実的になった」

「連携」「選挙後の連立」にらんで自民総裁選乱立

   政党で動きがややこしいのが自民だ。自民は総選挙で民主に勝てても、過半数は難しいと見られている。橋下新党と組めるかどうかが、次の総裁の条件になるというわけだ。橋下大阪市長に最も積極的に接近しているのが安倍元首相で、その安倍は自民総裁選に出るという。他にも名乗りをあげるもの続出で乱立状態。谷垣総裁には森喜朗元首相ら長老が引導を渡すような形勢で、谷垣をささえてきた石原幹事長まも「谷垣さんを支えるために政治をやってきたわけじゃない」と、出馬を明らかにした。動きの端々に維新の会がちらつく。

   司会の羽鳥慎一「民主がダメ、自民がダメ、そこで維新という流れなのでしょうかね」

   しかし、橋下は安倍となら一緒にできるが、石原ではできないだろうとみられる。維新を見る議員の目はさまざまだ。

   谷垣は「耳障りのいい、詐欺のような選挙をやってはいけません」

   民主の前原政調会長は「橋下人気に乗じて、政治経験のない人ばかりになったら政治はどうなる。そんな志の低い人が国会に残ってどうなる」

   辻元清美・民主党議員「小泉チルドレンや、今度は維新や、というのではいかん」

   森は「野田さんは真面目ないい人ですよ」なんていう。自公民による大連立が念頭にあるようだ。

   にわかに兄貴の名前が出て、コメンテーターの石原良純(タレント)はちょっと戸惑い気味だ。「ニュースを見て驚いた」。この日は尖閣といい、政局といい、「石原家ばかりだ」で、大笑い。