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名古屋市の呆れた市議「調査費でコミック」「公費旅行に女性」「当て逃げ」

   こいつは珍しい。きのう11日(2012年9月)の名古屋市議会で、1人の市議に対する「辞職勧告決議」が全会一致で通った。その理由というのが、政務調査費でコミックを買ったとか、公費の旅行に女性を連れて行ったとか、あげくにポルシェで当て逃げというのだからあきれる。

名古屋市議会が「本人のぞく全会一致」で辞職勧告決議

   辞職勧告決議を受けたのは元「減税日本ナゴヤ」の河合優市議。で、昨年2月に初当選して河村たかし市長と肩を組んだ写真があった。当時はカメラに向かって軽トラックを指して「かっこいいでしょ。オレのフェラーリ」と言ったりする好青年の印象だった。それがいまや、髪も刈上げて地方の政治ゴロみたいな風だ。旅行に女性を同伴した件では謝罪会見をドタキャンし、記者に「反省しとるが、ものすご反省しとるが」と言いながら、「(議員の)資質はありますよ。オレほど資質がある人いないんじゃない」「オレがやらなかったらどうなるん。エラいことになる。まあ見とけや。これから固定資産税減税やるから」などとスゴむまでに増長していた。

   これで党員資格停止になっていたところへ、7月末に当て逃げを起こした。運転していたのは軽トラではなくポルシェだった。ぶつけておいて「当たっとらん」といって走り去ったが、ナンバーから河合とわかり書類送検、党からは除名された。

   ところが、「議員辞職する必要はない。さらに頑張っていく」と言い張り、きのうはポルシェではなく、軽自動車で登庁していた。さすがに決議のあとは、「重く受け止めている」と話したが辞職については「ゆっくり考えていきたい」

経歴不明朗の河村市長チルドレン

   辞職決議に法的拘束力はない。居座りは可能だが、市民団体がアンケートをとったところ、99%が「辞職すべき」だったという。本人が居座るようならリコールも検討するという。

   小松靖アナ「あんまり聞いたことがないですね」

   東ちづる(タレント)「仕事っぷりはどうだったんですかね」

   大西洋平アナ「今回はそれ以前の問題のようですよ」

   この議員は経歴もよくわからない。愛知学院大卒後はコンサルタントというのだが、かつて河村市長が繰り広げた市議会との闘いのなかで、減税運動に入り込んだものらしい。つまり、河村が見つけ出した人材というわけだ。チルドレンだかなんだか知らないが、やったことを見ると、どうやら議員の身分と権限を勘違いしていたようだ。これは名古屋に限るまい。維新の会でもおかしな府議の話があった。劇場型の政治にはつきもの。