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メダル激減「ロンドン・パラリンピック」国の支援乏しく代表選手1人144万円負担

   ロンドン・パラリンピックは9日(2012年9月)に閉幕し、いわゆる障がい者スポーツを応援する「朝ズバッ!」は、帰国した日本人選手(メダル獲得者)をスタジオに招いて健闘を称えるなどしたが、しかし気になるニッポンのメダル数は今回、北京の27個から16個に激減してしまったという。

中国は全土に1300か所以上の障がい者専用施設

   障がい者スポーツに詳しい伊藤数子氏はメダル激減についてこんな指摘をする。「国家予算をかけて強化しないと勝てない時代になっているんですが、日本はそこがまだ足りない。オリンピックと同じようにしないと、パラリンピックも勝てないと認識すべきです」

   なんでも、パラの代表選手は平均で一人年間144万円を負担しているという。こうした費用面のほか、練習場所やコーチ・指導者の不足を訴える選手は多い。ロンドン・パラにおいてメダル獲得数ダントツ1位の中国は、全土の各省などに1か所以上の障害者スポーツ総合施設が設置されており、今後さらに1300か所以上も建設予定だという。

   日本にもエリートスポーツ選手専用の強化施設であるナショナルトレーニングセンターなるものがあるが、「稼働率が高く、オリンピック選手や指定強化選手が使っていて、パラリンピック選手が使えない」(伊藤)そうで、パラ専用の強化施設の建設が望まれるという。