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吉田沙保里に国民栄誉賞「誤報」!?出身地の三重県知事が陳情しただけ

   きょう5日(2012年10月)未明、午前0時35分だったそうだ。共同通信がレスリングで国際試合13連覇を達成した吉田沙保里(30)に国民栄誉賞というフラッシュを流した。スポーツ新聞も一斉に載せているのだが、実はまだ政府は何も決めていないという変な話だ。

「県民栄誉賞は2度贈っているので、今度はもっと上を…」

   報道の根拠は藤村官房長官がきのう「(吉田選手に)何かすべきだと考えている」と語ったこと。吉田の出身地である三重県の鈴木英敬知事が官房長官を訪ね、「吉田選手に国民栄誉賞を」と陳情した件について、記者に問われてこう答えたのだ。

   三重県はすでに吉田には08年の北京五輪、今年のロンドン五輪の2つの金メダルに対して、県民栄誉賞を贈っている。しかし、今回の世界大会優勝では、三重県には「もうこれ以上あげる賞がない」と、国への陳情となったものだという。

   司会の小倉智昭「鈴木知事の奥さんは、シンクロナイズド・スイミングでシドニー、アテネと連続して銀メダルをとっている」

   吉田はきのう「国民栄誉賞は想像がつかない。すごい賞なので、もしいただけたら、4連覇という気持ちも出てくると思う」と語った。

栄和人監督「だれか、沙保里にあげてくれないかなぁ」

   藤村は会談のあと鈴木に「なでしこジャパンほどの盛り上がりが見られない。国民的な盛り上がりがあるかどうかも、検討の視点としている」と答えたという。

   小倉「盛り上がりで国民栄誉賞って決まるの?」

   笠井信輔キャスターはこれに答えず、こんな話を披露した。8月9日にロンドンで吉田が「五輪3連覇」を達成したときと「13連覇」のとき、栄和人監督が「だれか、沙保里にあげてくれないかなぁ」と言っていたのだという。その栄監督が小倉と電話で話したが、いろいろしゃべったあげくが、「小倉さんあげてください」「だれかあげてくれないかなぁ」 だった。

   小倉「もう決めてもらいたいよ」