あす23日(2012年10月)から沢口靖子主演で夫のドメスティックバイオレンスに苦しむ主婦を描いた連続ドラマ「シングルマザーズ」(火曜よる10時)がスタートするタイミングということなのだろう、「あさイチ」がこの問題を取り上げた。
高橋さとみアナ「3人に1人(32・9%)が夫からの暴力を受けています。これは5年前より40%増ですが、その人たちの中で別れた人はわずか5・6%です。なぜ別れられないのか。DVの中身が精神的被害が半数以上で、周りからは夫婦喧嘩と思われて、被害者が閉じこもってしまうからのようです」
立正大学の米田弘枝准教授によると、DV男には共通点があるという。
☆クルマのハンドルを握ると人が変わる。自分の思い通りにならないとキレる。
☆突然「遊びに行くぞ」と言い出して準備が遅いと怒り出す。出掛けても家族があまり喜ばないと怒る。自己中心的性格。
☆レストランなどの店員に横柄。「オーダーが遅い」「料理が遅い」と文句を付けるなど、自分より下と思った人間を見下す。支配欲むき出しのタイプ。
☆妻が寝込んでいても食事の要求をする。いつでも何でもやってもらって当たり前という甘えん坊タイプ。
☆子供と遊ぶのが下手。子供が何を考えているのかわからない、解ろうとしない共感性欠如タイプ。
☆すぐに自室に籠る。親密な人間関係が結べないタイプ。
ゲストの内藤剛志が自戒を込めて言う。「暴力的な奴が男らしいと思い込まて来たのが間違いなんだね」
精神的DVは日常の行動にも現れる。「大声で威圧的に怒鳴る」「ドアをバタンと閉める」「無視をする」「交友関係を監視する」「十分な生活費を渡さないで経済的に拘束する」「自殺してやる」「死ね」と脅す。
キャスターの井ノ原快彦「DVは暴力ふるったり手を上げるという直接的なものじゃなくて、より陰湿なものが多いんですね」
米田准教授「夫婦喧嘩は対等な力関係ですが、DVは加害者が被害者をおさえつける。当事者では解決でき難いので、専門機関などに相談すべきです」
(磯G)