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石原新党と「みんなの党」は手を結べるか?維新の会はさんでブリッジ連合

   年内解散が年明けかをめぐるヤマ場となる臨時国会が29日(2012年10月)から始まった。「大荒れ必至」と見る「朝ズバッ!」に、渦中の「みんなの党」の渡辺喜美代表が生出演した。

   臨時国会は、野田首相が自らの問責決議に十分説明していないことに参院野党が反発し、首相の所信表明演説を取りやめにする異例のスタートとなった。

総選挙前哨戦「鹿児島3区補選」惜敗だ!与党負け惜しみ

   衆院選の前哨戦となった鹿児島3区補選が28日に投開票され、自民党前職で公明党推薦の宮路和明(71)が当選した。国民新党新人で民主党推薦の野間健(54)は5669票差で及ばなかった。国民新党の下地幹郎幹事長は「今回の票差で自民党に風が吹いていないのがはっきりした」と胸を張リ、自見庄三郎代表も「善戦だった」と自画自賛した。しかし、もともとは国民新党の松下忠洋前金融相の死去に伴う補選で、国民新党が松下票を引き継いで勝って当然のところを負けており、負け惜しみにしか聞こえてこない。

   そんななかで、石原慎太郎都知事の新党旗揚げ、第三極集結の動きが活発化する。コメンテーターの柿崎明二(共同通信編集委員)がこんな見通しを語る。「次の衆院選の基本は、連携しないと共倒れになるので野党連合が基本軸です。日本維新の会と石原新党はもうほぼ連携が決まっていますから、その維新の会とみんなの党は自分たちで『双子』と言っているぐらい似ており、石原新党とはブリッジした形での連合もあるでしょう。あとは小沢さんのところだが、自党候補者を立てない消極的連携もある」

「官僚統制、中央主権やめると言う石原さん、どこまで本気か」

   そのみんなの党の渡辺は、石原辞任の際には「消費税増税を容認するなら話にならない」と連携拒否の姿勢だったが、28日のテレビ番組では一転して「まったく妥協しないという意味ではない。基本政策や政治理念が一致すればいい」と歩み寄った。そのことについて聞かれ、渡辺はこう答えた。

「石原さんが話をしたいというのを拒む理由はない。消費税は中央集権体制を強化するものという位置づけで、原発はまさに官僚統制、中央集権のシンボルみたいなものですよ。
そういうことについて、(石原さんが)官僚統制、中央集権をやめるんだというなら、どういう覚悟がおありなのか聞きたい」

   民主・国民新党の与党は包囲網が狭まりつつある。「風は自民に吹いていない。野田さんは自信を持って政局に臨めばいい」(下地幹事長)などと言っていられない状況にある。