主婦の間で「おうち外食」が人気なのだそうだ。ファーストフードやファミリーレストランの美味しいと思ったメニューを自宅で再現するのだという。わざわざなぜ?とも思うが、ファミレスでは1000円のハンバーグセットも、同じような味で家庭ならグンと安くできるのである。しかし、ファミレスがメニューのレシピを公開しているわけではない。どうやって作るのか―。
千葉県松戸市の小川亜矢子さんは5年前からおうち外食にハマっている。駒村多恵アナが訪ねると、自宅キッチンにはすでに有名ハンバーグ店の人気メニューやファミリーレストランの若鶏のグリルなどが4品が並んでいた。駒村が試食する。「実は私、味比べのために、直前に本物を食べて来ました。うん、美味しい、味もそっくり」
気になる材料費だが、店では500円だったのが自宅で作ったら190円で済んだ。有名スパゲッティ―のシーフードスパは1000円だが、おうち外食なら320円で済んだ。
問題はレシピだ。「おうち外食は『見た目そっくり』と『味がそっくり』がポイントです」と小川さんは言う。たとえば、若鶏のグリルなら、表面の照りと焼き加減をどうするか。表面の照りを出すためには、オリーブオイルに1時間浸けるという方法を発見した。焼き加減は皮を下にして7分、ひっくり返して9分、浸けだれを乗せて2分と3回に分けて焼いたらそっくりになった。おうち外食はこうした試行錯誤のたまものだったのだ。
味がそっくりが難しい。しょっぱさと甘さのあるハンバーグはマヨネーズ、味噌、和風ドレッシング、ケチャップ、ソースの5種類で何回も比率を変えて作り、最終的にマヨネーズと味噌がベースであることを発見した。
井ノ原快彦キャスターが交ぜっかえした。「これだけ大変ならお店に行って食べようという人もいるよね。ならばお店も損しないし、万々歳だよね」
いや、おうち外食は一種の遊びなのだよ…。
(磯G)