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鬼怒川温泉のど真ん中に「ゴミ屋敷」廃業旅館に不法投棄20トン

   日光・鬼怒川温泉が深刻なゴミの不法投棄に直面している。大竹真リポーターによると、「投棄されている場所は、温泉街のメインストリート沿いにある廃屋です。ゴミは道路まではみ出しており、その量は20トンにも及ぶと見られています」という。

コインランドリー用の洗濯機や動物用の檻まで!

   捨てられているゴミには、コインランドリー用の洗濯機や動物用の檻まで混じっている。近所の人は「この場所には以前からゴミが捨てられていました。でもまさかこんなに増えるとは思っていませんでした」と怒り、通りかかった観光客も「人通りが多いこの場所でこんなにゴミがあるなんて…。鬼怒川温泉のイメージがぶち壊しです」と話す。

   大竹「投棄場所のすぐ目の前を東武鬼怒川線が走っています。これから温泉に入ろうという人が車窓からこの光景を見たら、どう思うでしょう」

日光市放置できず公費で撤去

   日光市廃棄物対策課の宮本悦雄課長は「あの廃屋は以前は旅館でした。1999年に廃業し、その後は手付かずの状態になっています」説明する。日光市はとこのまま放置することはできないと、市が撤去する異例の措置を取ることにした。

   大竹「通常は投棄に掛かった費用は、その建物の所有者が払うことになっています。でも、今回の場合は廃屋の所有者がそんな費用は賄えないとなり、市が所有者から屋内への立ち入り許可と、屋内にあるゴミの投棄の了承をもらい、ゴミ処理を進めています。すでに6トンのゴミが処理され、残りのゴミも年内には処理できるということでした」

   キャスターのテリー伊藤「今は高速道路が発達しているから日帰りで温泉にという人が増えている。近場の温泉地の旅館経営は厳しいよね」

   大竹「鬼怒川温泉には2006年の段階で579件の宿泊施設がありましたが、今は417件にまで減っています」

   テリー「街のプロデュサーみたいな人がいて、これからの温泉街はこうあるべきだというアイデアを出せるようなシステムを考えないといけないんでしょうね」

   鬼怒川温泉は足利銀行破綻の直撃を受け、温泉地としても不振が続いている。