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「未来の党」嘉田代表ナマ出演「小沢さん側から9月末にアプローチあった」

   第3極の新たな核になった「日本未来の党」の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)が、けさ29日(2012年11月)の「とくダネ!」に滋賀から中継でナマ出演した。最大の関心は小沢一郎・生活元代表の合流の経緯だったが、嘉田は9月から接触があったことを明らかにした。

「表に出るのは私。小沢さんも『ここは引く』と無役です」

   27日に「この指とまれ」で新党結成を発表し、ただちに小沢の「国民の生活」が合流を決定した。28日には政党の届け出と慌ただしい中、嘉田は「すでに70人が手をあげています。100人擁立を目指す」と話している。

   合流を決めた「減税日本……党」の亀井静香議員は、名前が変わって大きくなるのは「出世魚だ」と相変わらずの怪気炎だ。これに「みんなの党」の渡辺喜美代表は「背後にいる大物が黒子のように嘉田さんを操ることにならないか」と言う。

   司会の小倉智昭「小沢さんは役員にならないんですか?」

   嘉田「私が表に出ますので、(小沢氏は)いまのところ考えていません。小沢さんも『ここは引く』と。ただ、選挙のあと国会議員の組織を作らないといけないので、暫定的な期間があります」

   田崎史郎(時事通信解説委員)「小沢さんとは何回会ってるのんですか」

   嘉田「3回ですね。この24日と10月、11月」

   田﨑「動きは10月から?」

   嘉田「9月の末からです」

   田﨑「小沢さんからですか」

   嘉田「達増・岩手県知事から、9月の末にアプローチがありました」

「卒原発は卒業するためのカリキュラムを国民参加でつくること」

   田崎「新聞報道にあった『子ども手当』は本当なのでしょうか」

   嘉田「現金支給より大事なのは保育できること。滋賀県ではすでにやっています」

   小倉「卒原発はわかるんですが、その他の政策の話し合いの時間はあったんでしょうか」

   嘉田は「6つあります」として、卒原発、(女性、子どもなど)全員参加型の社会を作る、暮らしの安心・安全、脱増税、脱官僚、誇れる外交をあげた。「この6つが結集のひとつの到達目標点になると自信を持っています。未来への約束です。これに合意した方のみ入っていただいています」

   共産党の小池晃政策委員長と新党改革の舛添要一代表も加わって嘉田と話した。小池は「政党というのはいろんなテーマにビジョンを持って、地方組織を持って党員をかかえて目標に向かうものです。解党だ、合流だは信じられない。世界から見てもないと思う」という。そりゃあ共産党からみればそうでしょう。舛添は「政策を聞きたい。とくに景気対策、外交、具体的に」という。

   これに嘉田は、「全員参加型の雇用による経済成長と生活の安定を目指します。女性がスウェー デン並みになれば道は開ける。環境、観光、健康の3つの分野が重点となります。ダブルインカム・3キッズ」「日本の力を大前提に、これまでの議論に欠けていたところを示したものです」と話す。

   卒原発についても説明した。「原発から卒業するためのカリキュラムを国民参加でつくる」ことだという。脱原発は時間軸がいわれる。卒原発はプロセスを生活感のなかで示していくのだという。ここで県議会の時間になったと、嘉田は退席し、かわりに副代表の森ゆうこ参院議員に代わったが、もう少し聞きたいところ。とくに小沢との関わりだ。聞く限りでは、小沢とは肌合いが違いすぎる。