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インフレ起こせば日本バラ色!ものは売れるし給料も上がる…ホントかいな

   とにかくデフレで困る、負のスパイラルだ――。これはワイドショーでも定番のネタだが、きょう6日(2012年12月)の「とくダネ!」では、デフレで困るなら、金融緩和でおカネを増やしてインフレにすればいいんじゃない?とばかり、「金融緩和でインフレ」待望論が大々的に取り上げられた。

政府・日銀にコントロールされた適度なインフレ

   ここで言うインフレは、際限なしのインフレではなく、政府・日銀によりコントロールされた適度なインフレだという。実際には「インフレ期待」が重要なのだと、ゲストの跡田直澄・嘉悦大学副学長は言う。「今の大学生、みんな暗いんですよ。要するに明るい未来が示されてない」。その明るい未来をつくるのが「インフレ期待」というわけだ。

   デフレとなれば、財布の紐も固くなり、大学生も暗くなる。一方、インフレの場合、かりにサラリーマンの給与額に比例して物価も上がり、実際の購買力に何の変化もないとしても、給料が増えた、これからも増える気がするとなれば、カネを使いたくなる。カネが回る。

   「物が売れる、売れるから値段も上げる。すると給料が上がります、購買欲もどんどん上がります」(田中大貴アナ)と、デフレジャパンとは正反対の良いことずくめになる予定なんである。

   金融緩和とインフレで「明るいニッポン」スパイラルが大復活!?と、「そんなにうまくいくものなのか」(司会の小倉智昭)、「そもそも金融緩和でインフレは起こせない」(池田信夫・アゴラ研究所所長)などといった声も聞かれた。