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首都高羽田トンネル「吊り天井金具破断」6年前に確認しながら修理せず

   都心と羽田空港を結ぶ首都高速1号羽田線上りの羽田トンネルで、吊り天井を支えている7本の吊り金具のうち1本が破断し、外れているのが見つかった。2006年の定期点検でも、下りで吊り金具1本が破断し外れているのを発見されたが、この時は応急修理もせず放置したままだった。今回は、中央高速道「笹子トンネル」事故を受けた緊急点検で見つかった者で、緊急点検がなければそのまま見過ごされ大惨事の可能性もあった。

大慌てで年内撤去

   司会の羽鳥慎一は「把握していながら見逃しているというか、そのままにしていたということは全国にもあるということですよね」と呆れる。

   吉永みち子(作家)「見逃していたということではなく、分かっていたのにやっていなかったということでしょう。そのことによって、別の吊り金具にいびつや負荷がかかってくることを考えていなかったということですよ。社会的インフラが老朽化しているとなると、たまたまでなくなってきますよ」

   トンネルの吊り天井は、自動車の排ガスを換気するスペースを確保する目的でつくられたもので、首都高では排ガス規制の効果から換気の必要性が薄れ、来年には撤去する予定だったが、羽田トンネルはこれを前倒しして年内にすべて撤去するという。