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橋下徹「撤回を撤回しろ!取材お断り」首相指名で安倍から石原へ変更

   日本維新の会の橋下代表代行は、個人的な見解として、国会の首班指名において、維新は安倍自民党総裁に投票すべきだと語った後に、やっぱり自党の石原代表に投票すべきだと考えを変えた。この「変化」を毎日新聞の見出しなどに「(前言)撤回」と打たれたと腹を立て、撤回は撤回しろとばかり、(一部)取材お断りだなんだと言っているというのが、けさ19日(2012年12月)の「とくダネ!」のトップニュースである。

マスコミへのうっぷん晴らし?

   さて、どーなんでしょう。辞書などに照らしても、人が1度出した意見を引っ込めることは「撤回」に当たる。とくに、責任ある立場の人間が公の場で表明した見解をすぐに変更したとき、それを撤回と表現することは、取り立てて不適切とは思われない。

   もちろん「撤回」には、論評的、批判的なニュアンスが感じられてまったく気に食わないといった心情は察して余りある。ただそれは、あくまで見方の問題で、「出自と正体」問題などとはまるで次元が違う。そうむやみに興奮して、危うい言論統制志向をにじませなくても、「マスコミは僕がキラいだからいつも悪意のある表現使いますね」とでも、いつものようにマスコミ被害を支持者に向かってアピールすれば、十分に晴らせた程度の鬱憤ではなかろうか。