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<ピン女のメリークリスマス~恋したい、恋しようとしない、恋できない。>
貫地谷しほりピンメリ脱出なるか?恋愛ブランク3年「もうメンドくさ~い」

   タイトルに「ピン女」とあるから、泉ピン子でも出てくるのかと敬遠していたらそうではなかった。クリスマスをひとりで過ごすことを「ピンメリ」といい、ピンメリになりそうな女性のストーリーだ。

   大手文具店のクリエイティブ班に所属するヒロイン松原楓(貫地谷しほり)は、クリスマスカードのPOPを任されるが、恋愛ブランク3年の自分にはお客様をトキメかせるPOPは書けないと嘆く。そんな彼女に恋愛をさせようと友人たちが画策するが、「メンドくさ~い」が口癖の楓に何が訪れるか―という話である。楓の友人に谷村美月、平岩紙、塚本高史。上司にムロツヨシと個性派俳優が揃う。

ユーミンが「恋人はサンタクロース」なんて歌わなければ…

   楓たちが夜な夜な集まるのは、コンピュータ会社SEの入江(塚本高史)の家だ。料理上手な彼の手料理をつまみに、ワインを飲みながらワイワイガヤガヤ。楓の恋愛作戦会議もここで行われる。どうせ青い鳥は近くにいたとかなんとかで、入江とくっつくパターンなんじゃないのと、見ている誰もがそう思う雰囲気が漂っている。果たしてどうなることやら。

   音楽はユーミンのベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」から使い放題で、たしかにユーミンは恋愛が似合う。そもそもユーミンが「恋人はサンタクロース」とかなんとか歌わなければ、クリスマスが恋人同士の最大のイベントになることもなく、「ピンメリ」に負い目を感じることもなかっただろうに…。

銀座・伊東屋の文房具がキラキラ演出

   ドラマもそこそこ面白かったが、とくにタイアップが光った。楓の勤務する大手文具店は銀座の伊東屋の全面協力で撮影されたもので、オープニングもカラフルな色鉛筆やペーパーウエイトなど、文房具総登場のとてもしゃれた作りになっている。楓はシステム手帳にいつも予定を書き込み、そのカワイイシールやカラフルな文字で書かれた手帳が、キラキラしていていい感じ。スマホも便利だけど、スケジュール帳はやっぱり手書きがいいかもなんてドラマを見ている人が思ったらしめたものという作戦だ。伊東屋がキラキラした素敵なお店に見えたから、それだけでこのドラマのミッション成功か。ドラマ効果でクリスマスカードの売り上げが倍増なんてことになったかどうか。(日本テレビ系12月17~19日深夜0時18分~)

<くろうさぎ>