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未来の党分裂!学者知事に壊し屋制御なんて無理だった!ハネムーン終わって「成田離婚」」

   「成田離婚」とは言い得て妙だ。日本未来の党が年内に分裂することが避けられない見通しとなった。役員人事をめぐり、嘉田由紀子代表(滋賀県知事)と旧「国民の生活が第一」の元代表・小沢一郎との対立が解消できないためだ。結成わずか1か月で「離婚騒動」とは。いったい、この「結婚」はなんだったのか。「おでかけ前の朝刊チェック」コーナーで取り上げた。

結末見えてた「相手のことよく知らないままの結婚」

   冬休みのみのもんたに代わって、コメンテーターの北川正恭(早稲田大学大学院教授)が「イチオシ」に上げたのが読売新聞の「『小沢さんとは成田離婚』 嘉田氏 分裂避けられず」という記事だった。それによると、嘉田はきのう26日(2012年12月)、「小沢さんとは『成田離婚』ですね」と周辺に自嘲気味に語ったという。嘉田の側近の飯田哲也代表代行と小沢がきのう都内で分党について会談し、年内分裂が確実となった。

   総選挙で敗北した後の両院議員総会で、嘉田は社民党出身の阿部知子議員を共同代表とする人事案を提示したが、小沢を支持する旧「生活」の議員が小沢を共同代表にするよう求め、対立が続いていた。

   北川「これは危険な火遊びをしたと思いますね。(嘉田は)小沢さんの甘い誘惑に乗ったという感じがなきにしもあらずですから、理念の一致を見ずに早急な結婚したわけですから、こういう結末は見えていた」

「脱原発」「卒原発」で誘惑!高いものに付いた新党

   進行役のアナウンサー井上貴博が聞く。「小沢さんの頭の中はどうなっているのでしょうか」

   北川「やっぱり、政局の中で生き残ろうということが中心だったと思いますよ」

   金井辰樹(東京新聞・中日新聞政治部次長)は「成田離婚といっても、新婚旅行に行く前と帰ってきてからの離婚がある。今回は総選挙をハネムーンになぞらえれば、みなさんにお披露目をして旅行に行って帰ってきてから離婚という、いちばん迷惑なパターンだ」と呆れる。

   嘉田は小沢を使いこなすといっていたが、読売の記事は「党内抗争を繰り返してきた小沢氏を『学者出身の嘉田氏が制御できるはずがない』との見方もあった」と伝えている。また、関連として、滋賀県議会が嘉田の知事と代表の兼務の解消を求める決議を可決したとの記事も載っている。小沢の誘惑は高いものについたということか。それにしても、「脱原発」「卒原発」で新党結成を持ちかけ、選挙で負ければ「はい、さよなら」。これが「壊し屋」の手法ということなのか。