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トーク名人・阿川佐和子「相手をそらさない聞き上手の極意」要所で繰り出す多彩な合いの手

   有働由美子キャスターが口火を切る。「20年間で1000人近くの著名人と対談をしている阿川佐和子さんが『聞く力』という本を出版されて、今や100万部を突破しています。売れ筋は30代から40代の女性で、今年のベストセラーの第1位です。阿川さん流の聞き上手になるコツと、今すぐ役立つ会話のノウハウを伝授してもらいます」

「はいはい」「ふ~ん」「なるほど」「あらあら」「ウソ~」「マジっすか!」

   阿川は人とコミュニケーションを密にする極意について、こう話す。「簡単です。誉める事です。そして聞き手上手になるコツは『面白そうに一生懸命に聞く』事です。そのためには、合いの手の言葉の要所要所に返事や反応を入れてあげる。相手は話しやすくなって話が弾みます」

   有働が阿川の会話で使った相槌をフリップ上に羅列する。「阿川さんはこれだけの種類で、合いの手を入れています。『はいはい』『ふ~ん』『へえ~』『ほうほう』『なるほど』『あらあら』で、これに加えて『ウソ~』『ホントに?』『マジっすか!』と、実に豊富な受け答えです」

   阿川「もうひとつ、安易に『わかります』とは言ってはいけない。簡単にわかりますと言うと、『本当にわかっているのかしら』と疑ったり引いてしまいます。わからない事はわからないと、自分の気持ちを伝えた方がいい結果になりますね」

「慰めの言葉は2秒後。早すぎても遅くても相手はウソに聞こえる」

   阿川は会話をしているときに、慰めるタイミングという物があるという。「『慰めの言葉は2秒後に』というのもあります。何気なくシワが増えちゃってと言ったら、間髪入れずに『そんな事ありません、綺麗です』と言われると、事実じゃあないよね、今の反応と思ってしまいますよね。逆に、間を置いた空白の後に『そんな事ありません、綺麗です』と言われても、これもウソに聞こえます。反応が早すぎても遅すぎても、相手は疑念を持ったり不安になる。一番いいタイミングは、相手の喋り終りから2秒後、このタメの時間に自分の胸に落し込んでから喋れば、真意は伝わりやすいと思いますね」

   でも、こういうことって一朝一夕でできるものじゃないよね。阿川佐和子は実は相当練習しているのだと思う。

(磯G)