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ジョディ・フォスター同性愛公表「勇気ある」「いや、遅すぎる」グローブ賞もっぱらの話題

   映画の「ゴールデン・グローブ賞」の受賞式が13日(2013年1月)に米国で行われた。「とくダネ!」コメンテイターのデーブ・スペクター(テレビプロデューサー)が言うには、今年は注目度が高くテレビの視聴率もよかったという。なかでも、女優のジョディ・フォスターが受賞スピーチで同性愛を公表したことがもっぱら話題だそうだ。

世間的には「公然の秘密」いつカミングアウトするかに注目

   「まあ、前から知られてはいたんですが」(デーブ)と言うように、彼女は周囲の人間には同性愛であることを依然から明かしており、公然の秘密状態で、何年も前から公表のタイミングを計ってるとされてきた。

   そして、ついに「一大告白」したわけだが、彼女が同性愛を半ば認めながら世間に公表しなかったことには、これまでいろいろな見方がされてきた。米国では有名人のカミングアウトは珍しくなく、同性愛への偏見をなくすためには、積極的に明かすことに意義がある(とくに世間への影響力の大きい人は)といった考え方からすると、彼女が公表しないことに不満を持つ人がいてもおかしくない。

   しかし、公表すれば、子供(精子提供を受けて出産した)への影響もあるかもしれないし、役者人生にも影響するかもしれない。たとえば、男女の熱い関係を扱う映画に出演するとして、「アイツはレズ女じゃねえか」などとイロ眼鏡で見られる恐れがある。それを制作側が嫌って、演じる役柄が制限されるかもしれない。実際、彼女はそうしたことを懸念していたと考えられている。それは世間の偏見に屈した、あるいは配慮しすぎたことになるのだろうか。

   年齢を重ねていくと、そうした懸念もだんだんと薄れてくるだろうが、結局のところ、50歳という頃合いの公表となった。「遅すぎた」と言うのはあまりに酷だろうが、とにかく長い時間を要した末の「勇気ある告白」だった。