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鳩山家ゴッドマザー安子さん死去!生前に由起夫・邦夫兄弟に42億円ずつ贈与

   鳩山由紀夫元首相の母、鳩山安子さんがきのう11日(2013年2月)午後9時15分、多臓器不全のため都内の病院で亡くなった。90歳だった。「民主党生みの親」といわれる鳩山家のゴッドマザーの死を「ニュースアップ!」コーナーで取り上げた。

資金提供してけしかけた民主党結成

   安子さんはブリジストン創業者の故石橋正二郎氏の長女で、初代自民党総裁の鳩山一郎元首相の長男、威一郎元外相の妻だった。資産家として知られ、長男の由紀夫、次男の邦夫兄弟を政治家として育て物心両面で支えた。

   1996年、民主党の前身となる旧民主党の結成資金を出したのも安子さんだったと作家の大下英治氏は語る。「安子さんが21億円のうち16億円出しましたから、そういう意味でいうと、民主党をつくったのは安子さんだし、由紀夫さんが民主党をつくるときだって、お母さんがけしかけたんですよ。安子さんなくしては、鳩山総理は存在しないんですよね」

   司会の羽鳥慎一「金銭的援助といっても、あまりにも巨額ですからね」

   アナウンサーの小松靖「毎月1500万円というのがニュースになったこともありましたよね」。安子さんが毎月1500万円を数年にわたって提供していたことがわかり、「こども手当」と揶揄され問題となった一件だ。小松が続ける。

「大下英治さんは安子さんの人柄について、由紀夫元首相より度胸があって、勝負師だといっています。というのは、由紀夫さんが政治家になりたいと父親に言おうとしたとき、多分反対されるだろうからと、反対できないような状況をつくってから相談するといいと、お母様が選挙事務所を借りて後戻りできないようにして、結果的にお父様も首を縦に振ったという経緯があったそうです」

最後まで果たせなかった「兄弟新党」

   羽鳥「政治の歴史をつくってきた女性ですよね」

   コメンテーターの宮田佳代子(城西国際大学非常勤講師)は「お金の面ばかり出てきますが、心の面でも本当に支えてこられた方ですよね。兄弟新党をつくるようにという思いが強かった。でも、90歳になられるまでずっと母親でいたという事態がなにより大変なことです。同じ母親として」と感心する。

   小松「すでに生前に由紀夫さんと邦夫さんにそれぞれ42億円ずつ財産を贈与したという話も一部報道ですが、出てきています」

   恵まれ過ぎた息子たちは結局、母親の期待にどこまで答えたのだろうか。