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パソコン遠隔操作犯おかしな逮捕劇!警察が事前にリークし顔写真撮りも段取り

恒例「週刊文春」の嫌いな女優で沢尻エリカ2位転落…じゃあ1位は?

   『週刊文春』恒例の「好きな女優・嫌いな女優2013」を見る。好きな女優には私の贔屓の二人、綾瀬はるかと吉永小百合が1位と2位。嫌いな女優には常連1位の沢尻エリカが2位に下がり、ダントツ1位には泉ピン子。3位に小雪が入っている。『週刊現代』が「日本で一番歌がうまいのはこの人だ」という企画をやっているが、1位にはだれが考えてもそうなる美空ひばりでは意外性はない。

   現代お得意の外性器シリーズ、今週は「『私の外性器を見てほしい』自画撮り公開する20代女子たち」。飽きずにやる根性が凄い!ネットで「自画撮り女子」と検索すれば出てくるとあるので、やってみたらあるある。1日1万枚が投稿されるというのだ。

   座談会に出席している26歳のリナが自画撮りをする本音をこう語っている。「いつまでも美しくいるために、私たちは大勢の人の目に、あえて裸や性器を晒すんです」

   そんなもんかね。

高知県警本部長の悪口、大声で言っただけで起訴!裏にでっち上げ隠蔽

   週刊現代と『週刊新潮』が警察批判をやっている。現代はPCなりすまし事件で逮捕された片山祐輔容疑者についてだが、警察が事前に情報をメディアにリークしたのはおかしいと難じている。全国紙社会部記者がこう話す。

「逮捕2日前には捜査関係者が各メディアに容疑者の素性や住所などをリークしていました。逮捕前に捜査情報がここまで漏れてくることはありえませんから、極めて異例です。逮捕直前の未明に自宅前にメディアを集合させることなどは、常軌を逸していますよ。連行する際には、事前に『(容疑者の顔を)撮らせるから』と約束し、警視庁の広報官がカメラマンたちに『撮れたか?』と確認をしている始末です。これでは警察によるメディアのコントロールと言われても仕方ありません」

   たしかに逮捕時の映像が撮られ、容疑者の顔を隠さずカメラに撮らせていたのには違和感を感じたが、そういうことだったのか。4人の冤罪被害者を生んだことで警察も焦っていたのだろうが、まだ真犯人と決まったわけでもないのに、住所、氏名をリークし顔を晒すのは明らかに行き過ぎである。メディアも多くの冤罪者を生んだことへの反省もなく、警察組織に取り込まれ、警察の広報機関と堕していることへの疑問もない。事件へのもう一つの視点を指摘した、いい特集である。

   新潮は高知県警に組織ぐるみの隠蔽工作があったのではないかと告発している。軽犯罪法違反で起訴された小松満裕被告(63)の罪状が、加藤晃久(50)の悪口を大声でいったためだというのだが、そんなことで起訴するのはおかしいと、元最高検検事の土本武司筑波大学名誉教授がいっている。

   その加藤なる人物は高知県警本部長で、小松被告は7年前に起きたある事件を告発していたのだ。2006年3月3日、仁淀川町立仁淀中学校のスクールバスが駐車場から国道に出た際、右側から高知県警交通機動隊の白バイが衝突し死亡した。白バイ隊員はそのとき時速60キロで走行しており、すべての過失は運転手にあると認定されたのだ。

   しかし、バスの運転手は一貫してバスは停止していたと主張し、バスに乗っていた生徒や教師、バスのすぐ後ろにいた校長などもそう証言している。さらに、白バイの速度は60キロどころではなかったとも証言しているのだ。だが、高知地裁は現場検証の申請も最後まで無視し、最大の証拠として認定されたスリップ痕の写真についても、科学的な検証をまったく行わないまま判決を下し確定してしまった。

   バスの運転手は2010年10月に高知地裁に再審請求し、弁護団は専門家に調べてもらってスリップ痕写真が捏造であったことを突き止めている。小松被告はこの事件を高知県警によるでっち上げだと以前から告発していたので、やってもいないことで起訴されてしまったというのである。

   検察や警察がぐるになってかかれば無実の人間を有罪にすることなど容易いことは、これまでいくつも事例がある。今回もどうやらそれらしいが、地元の新聞はこのことをどう報じているのだろう。新潮は以前にもこの事件の判決を取りあげ「おかしい」と詳報している。これからも再審請求の行方や小松被告の裁判など、伝え続けて欲しい。

人気女子アナも辛いね!給料は言われるほど高くないし副業のバックもなし

   『週刊ポスト』が「人気女子アナの年収」という特集をやっている。一部のスポーツ紙がフジテレビの人気女子アナ加藤綾子(27)について、こんなことを書いたという。「入社5年目のカトパンが大出世して、6年目のショーパンの上司になるらしい」

   フジの最年少の管理職になり、現在の年収1700万円が一気に3000万円になるというのだ。これがまったくのデマで、年収も1000万円か1200万円程度だと、フジの現役アナウンサーに語らせている。それでもフジの給料はいいと思うが、端が羨むほどではないというのだ。

   悲惨なのは日本テレビの女子アナで、看板アナの石田エレーヌ(30)でも約900万円程度ではないかと推定する。TBSも低くて、人気ナンバーワンの田中みな実(26)や枡田絵理奈(27)でも年収900万円がやっとだという。

   NHKはどうかというと、2月12日(2013年)に経営陣が抜本的な給与制度の改革案をぶちあげ、基本賃金の10%カットや各種手当の廃止、勤務地によって給与を引き下げるというのだ。給与水準は民放の7~8割程度で、昨年の紅白歌合戦で司会を務め課長待遇の有働由美子アナ(43)で1300万円程度ではないかという。

   結婚式などの司会が副業としておいしかったのだが、フジテレビやテレビ朝日などは副業がやりにくく、局として仕事を受けるので個人へのバックはないようだ。それではみんながフリーになるのではと心配になるが、フリーで成功を収めるのもほんのひと握りで、独立も茨の道なんだそうだ。女子アナもつらいのですな。

PM2・5より猛毒のダイオキシン中国から飛来!PM1・0なんていうのもあるらしい

   中国のスモッグが大きな話題だが、週刊ポストによれば微粒子状物質「PM2・5」には肺がんや呼吸器疾患を引き起こすリスクがあるといわれているが、日本に飛来している物質を採取して分析したところ、さらに恐ろしいダイオキシンが検出されているというのだ。

   中国ではダイオキシンの厳密な規制はない。大阪摂南大学薬学部の宮田秀明教授はこう指摘する。「PM2・5が東シナ海を渡る間にダイオキシンの毒性は拡散して薄れると思われがちですが、それは誤解です。大気物質は浮遊する間に、様々な化学物質が付着する『吸着現象』を起こします。大陸で発生したPM2・5は、日本に到着するまでに毒性が濃縮されていくことがあるのです。特にダイオキシンの大きさはPM2・5の100万分の1程度。とても小さいために付着しやすい」

   ダイオキシンの胎児への影響は大人の10倍にもなるという。さらに最近ではもっと小さい「PM1・0」の研究も始まり、健康に重大な被害を与えるという報告があるそうだ。

   中国では心臓疾患によって毎年55万人を超える突然死が報告されている。これが大気汚染と関係があるのか、各国研究機関が調査を始めていると週刊ポストは書いている。こちらのほうが中国の人民解放軍より恐ろしいかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか