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ライフラインストップ!3食非常食だけで何日耐えられるか?ディレクター挑戦

   今週の「トクだね!」は「真相チェイス!直撃御免」の特別企画として、「大震災から2年×1週間の記録」を放送している。2回目のきょう5日(2013年3月)は「非常食だけで1週間耐えられるか」。首都直下型地震で水道、電気、ガスなど生活ライフラインはすべて壊滅状態という想定で、番組ディレクターが火を使わず3食非常食のみの1週間に挑戦した。

ミートソースとカレーのレトルトはひと晩抱いて寝るとホカホカ

   用意した非常食は、天然水、缶入り乾パン、レトルト食品、スパゲティー、コンビーフや魚の缶詰などだ。1日目の朝食は乾パン。「香ばしいですね。ただ、最初に水を飲まないとダメだな、これは」。唾液を誘い出すために乾パンの缶詰には氷砂糖が入っているが、「水じゃないと辛い」という。

   昼食も乾パンとコンビーフの缶詰で済ませ、乾パンが続いたため、夕食は少し工夫して乾パンに水分の多いホールトマトの缶詰を混ぜて食べやすくした。「ほどよく柔らかくなっていて、とても食べやすい」

   こんな調子で3日目を迎えると変化が起きた。「温かいものが恋しい」。腸の温度は1度低下すると免疫力が約30%低下する。このため腸から温かいものを摂るように信号が出るらしい。火を使わずに温かい食べ物を作る工夫をした。レトルトのミートソースのパックにカイロを貼り付け、アルミホイールで包んで1時間置く。しかし、これは「ちょっと冷たいな」で失敗に終わる。

   思いついたのが、ミートソースとカレーのパックを肌に貼り付けてひと晩寝ることだった。翌朝、「温かいです。これ一番いい温め方かも」。計ると30度もあった。5日目になると食欲減退。コンビーフの缶詰も食べきれず半分以上残した。思い出したのが、購入しておいたライスペーパーだ。水で戻し缶詰の具材を巻いて食べた。「何だろう。この幸福感」

体重1・6キロ減、栄養不足で脂質低下

   そろそろ限界かと思われる6日目に、突然、キャスターの小倉智昭が尋ねてきて、ある秘密兵器を差し入れた。災害時用の「湯沸しBOX」である。発熱材を入れた袋に水を入れるとお湯になる。このお湯を使ってホカホカのアルファ米に温かいミネストローネをかけて食べる。「これは今までと違う」。7日目に健康診断を受けた。体重は1.6キロ減り、栄養不足で脂質が低下していた。

   小倉「非常食の基本は、ご飯などの主食に魚や肉の主菜、野菜などの副菜とのバランスが必要ですね。カセットコンロやボンベも準備しておくべきだね」

   火を使わずに非常食だけの食生活は、若い男性でもせいぜい我慢して3日間か。子どもや高齢者がいる場合はもっと工夫が必要かもしれない。