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大手企業へ就職率100%!秋田県の公立・国際教養大学どこがスゴイか?

   地方の地味な公立大学だけれど、大企業への就職率は東大、早大、慶応よりも上だという。授業風景をのぞいてみると、教室から聞こえてくるのは英語のみ。「学校プロジェクト『学びのずかん』」コーナーで「大企業への就職率が100%」(木下康太郎リポーター)の秋田県にある国際教養大学を取り上げた。

授業はすべて英語。標語は「勉強をしない若者に未来はない」

   木下「授業はすべて英語です。日本語はいっさい使われていません。クラスの人数も15人前後と少人数で、ディスカッション形式で授業は進められています」

   大学の就職関係の部屋の壁には、すでに就職内定が決まった学生のリストがズラリと張られている。ほとんどが大手メーカーだ。学生寮の入口に「勉強をしない若者に未来はない」という標語があった。沖縄出身の1年生・壽陽宗矢君は「この標語は寮だけでなく、大学構内のあちこちに貼られています。これを見ると、気持ちが引き締まります」と答える。4年生の藤井惇君は「在学中の1年間の海外留学で、日本を客観的に見られるようになりました。これからの日本のために自分に何ができるかを考えています」と頼もしい。

「寮生活」「英語力集中プログラム」「海外留学1年」

   メインキャスターの小倉智昭が「素晴らしい大学ですね」とゲストの尾木直樹(教育評論家)に語りかける。「本当にそうです。これからの大学のあるべき姿を示しているモデル校です」と話す。

   木下「入学すると、1年生の時に1年間の寮生活が義務付けられます。また、EPAという英語力集中プログラムが実施され、その結果が2年生になるときのクラス分けに反映されます。さらに、在学中の1年間の海外留学も求められています」

   尾木「学生の大学に対する満足度と学力の向上を見ると、ハッキリとした相関関係が出ています。大学への満足度が学力向上の力になっています。この大学の在り方をモデルに、早大や明大でも新たな試みも始まっています」

   コメンテーターの石戸奈々子(デジタル絵本代表)は「経団連のアンケートによれば、これからの学生に求めるものとしてコミュニケーション能力を最初に上げています。英語を身につけ、海外に出て見聞を広める。それこそが企業が求める人材ではないでしょうか」と話す。でも、それって人との付き合い方という事じゃないのか。本来、世渡りのために自分で身につけていくもので、大学で教えるべきテーマなのだろうか。