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熊野古道が危ない!外来種オオキンケイギク大繁殖で在来植物絶滅

   紀伊半島南部に広がる熊野古道に向かう道路沿いに、背の高い黄色の花が咲き乱れている。キク科植物で外来種のオオキンケイギクだ。これがいま熊野古道周辺の自然体系に大きな脅威を与えている。大竹真リポーターが報告した。

被害知らぬまま観賞用に種まき

   大竹は車を降り、オオキンケイギクが咲いている道路沿いの中にいた。「ここにもあっちにも、さらに遠くまで咲き乱れています。凄い数です」

   司会の加藤浩次「映像を見る限りきれいな花だよね。なぜ外来特定生物として問題視されているの」

   大竹「オオキンケイギクは日本の在来植物の近くで咲くことが多く、高さは約70センチ。このため、これまでなら在来種に差し込んでいた陽の光を遮断してしまい、在来種が枯れてしまうのです」

   熊野古道ガイド・橋下博氏によると、「オオキンケイギクは花の美しさから観賞用植物とされ、人間の手で種がまかれていたり移植されていました。その結果、絶滅した在来種がいくつもあります」という。

明治時代にアメリカから流入

   オオキンケイギクが日本に入ってきたのは明治時代で、アメリカからと言われている。いまでは全国に分布し、東京でも見ることができる。たしかに、多摩川河川敷に咲いていて、住宅街の近くにまで迫っている。とにかく繁殖力が強く、荒地でも育ち、種の量も多く1平方メートルあたり5000粒前後も飛び散る。

   コメンテーターのはるな愛(タレント)「深い緑の中に咲く黄色い花。思わず見とれてしまうけど、その花が在来種を脅かす危険な花だというのはとても残念」

   現在、特定外来種生物に指定されているのはオオキンケイギクの他に105種類にのぼる。