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復興庁参事官ふざけたツイッター!被災者を「左翼のクソども」「田舎の町議会吹き出しそう」

   復興庁で福島の被災者支援を担当する幹部が、市民や自治体、国会議員らを揶揄・中傷するようなツイッターのつぶやきを続けていた。「某大臣の虚言癖」「左翼のクソども」など、いかに本音とはいえあまりにも品がない。ついに福島の担当をはずされてしまった。

   この人物は水野靖久参事官(45)。総務省入省のキャリアで、昨年(2012年)できた「子ども・被災者生活支援法」の取りまとめ役で、国会の質問に対する大臣答弁を準備する立場にあった。そうした質問通告でも「4問被弾、あー面倒」などとふざけていた。

ツイート名は「ninja rider」国家公務員。勤務先は赤坂、ときどき永田町や霞ヶ関、自宅は北区

   水野のツイッターでの名前は「ninja rider」だが、「国家公務員。勤務先は赤坂、ときどき永田町や霞ヶ関、自宅は北区」とあり、以前は実名だったこともあって容易に特定されたらしい。

   つぶやきと符合する映像も残っていた。3月7日(2013年)の市民団体との会合で、被災者の健康不安や放射線の基準を問われて、「法律を作るとしたら、一定の基準は政府が決めるということになっている」「基準をどこに設定するか」などとぶっきらぼうに答え、「早く決めなさいよ」「何ぐずぐずしてるの」と叱責されていた。これがつぶやきになると、「左翼のクソどもからひたすら罵声を浴びせられる集会に出席。不思議と反発は感じない。感じるのは相手の知性の欠如に対する哀れみもの」となる。

   他にも、「労働者の党が通告を出さないため、多数の労働者が深夜残業なう」(10月31日)、「皆で福島に行ってしまえば、議員対策もできないから楽になりそうだ」(1月9日)、「懸案が一つ解決。正直にいうと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意しただけなんだけど」 (3月8日)、「国会議員相手に失礼なことを言い過ぎたとちょっと反省。まあいいか…」(3月19日)などなど。

   昨年11月には、福島・川俣町議会に出て「田舎の町議会をじっくり見て、あまりのアレ具合に吹き出しそうになりつつも、我慢」と小バカにしていた。佐藤喜三郎・町議会議長は「怒りでいっぱいですね。これが国なのかと思ってしまう。腹の中ではそんなことを思ってるのかと」という。そう、思ってるんですよ。

更迭され最後のひと言「壮絶なゲームに負けて、敗北感いっぱい」

   水野は2年前まで船橋市の副市長だった。この頃はごく普通のつぶやきだったのだが、復興庁に出向してからはつぶやく内容が違ってきていた。「わが社の大臣の功績を平然と『自分の手柄』としてしまう某大臣の虚言癖に頭がクラクラ」「ドラえもん似の議員」……。

   これが伝わると、当然ながら批判が吹き出した。小泉進次郎議員は「信頼を大きく揺るがしかねない。厳しい処分をくだすべきだ」、細野豪志・民主幹事長は「被災地に寄り添ってもらわないといけない人なので残念。問題あり」という。さすがに被災者支援担当を外されてしまったが、そこで最後のツイートは「壮絶なゲームに負けて、敗北感いっぱい」だった。

   司会の小倉智昭「この参事官、なんで問題になるんだろうくらいにしか思ってないんじゃないの。また、復興のための仕事がいやになってるように見える」

   深澤真紀(コラムニスト)「被災者の方が読むであろうと考えてもいないんでしょうね。先送りにしてもいいんだというのが気になります」

   小倉「こんなことに(番組の)時間を割きたくない。他にやることがいっぱいある」