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テレビ番組「全録画時代」どんどん減ってるリアルタイム視聴…見たいものだけ後で見る

   ちょっと欲しくて買おうか悩んでいるものが1つ増えた。全録画機だ。いまのはブルーレイもついていないDVDレコーダー。HDの容量が少なく、あれこれと過去の録画番組を消していかないと新しく録画もできない。ケーブルテレビに加入してからは、BS、CS番組の録画方法が分からないので1度ケーブル受信機を通して録画することになるのだが、業者にその説明を聞いたまま忘れてしまい、説明書も行方がわからない。

ある友人が言っていた「過去に遡ってどのチャンネルも録画できるシステム作る」

   仕事上、録画したい番組、録画しておかなければならない番組は山ほどある。自分が手掛けた番組もリアルタイム視聴はおろか、録画ですら見れていないというものが数多い。こんなことは口が裂けてもプロデューサーには言えない。「あれ、やっぱりイイ感じでしたね~」とか適当な事を言ってごまかしている。絶対にアイツ見てないと、とっくにバレているだろうけど。ごめんなさい。

   ここはいっそ新しい録画機を買いたいと気持ちは動いていく。それも全録できるもの。IT業界大手でバリバリ仕事をしていた友人が、「オレが日本のテレビ業界を変えてやる」といって辞めたのは4年も前だろうか。その時は、時代の最先端で大きなお金を動かしている彼が、なぜにテレビ業界を変えてやるなんて息巻いているんだろうと不思議だった。

   テレビ番組を過去のものまで遡ってどのチャンネルの番組も録画できるシステムを作るんだと言っていた意味もわからなかった。そんなの欲しがる人はいるんだろうか。テレビ離れが進んでいる中で時代錯誤なんじゃないのと思っていた。

対応チャンネル多く時間長く検索機能付き全録機が売れている

   ところが、彼の方が正しかったみたいだ。レコーダーの多くに全録機能が付き始め、より高度で対応チャンネルが多く、時間が長く、検索も可能な全録機が売れているという。どんどん世の中はテレビをリアルタイム視聴しなくなり、番組をテレビで見ない時代になってきている。オンデマンドの便利さを知り始めた頃から、私も全録が気になり始めた。今のあまりにもお粗末なレコーダーでは、時代に取り残されていくのではないかと危機感さえある。

   話題になっている番組を見ていなかったら会議についていけない。面白い番組を発見してネタに使えるんじゃないか。そんなことが気になってしかたなくなってきた。この焦りと悔しさは初めてではない。小学校の月曜日の朝と同じだ。「こないだの加トちゃんケンちゃんでさぁ~」という話の輪に入ることができなかったあの頃。そんな全録機を早く買いたい。けれどちょっと値段も高い。買い時を見極めていると、「まだ持ってないの」と友人にまたゲラゲラ笑われそうだけど。

モジョっこ