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副作用多発の子宮頸がんワクチン「接種するかどうか自分で決めろ」厚労省丸投げ!

   今年(2013年)の春から定期接種の対象になった子宮頸がんワクチンを、厚生労働省の専門家会議は「中止はしないが、推奨もしない」と方向転換した。理由は副作用の多さだ。これまで、推定328万人の接種で副作用が2000件報告されている。山田大樹アナは「現在まで864万回の接種のうち重篤の副作用が357件で、100万件当たりでは41・3件と高い率です。国が出したパンフレットにはこう書かれています。『積極的にはお勧めしていません』」と伝えた。

被害者親の会「接種直後から手足に痛みがあって、11日後には歩行困難になりました」

   今年3月末、子宮頸がんワクチンの健康被害訴える親の連絡会が開かれた。代表の松藤美香さんは言う。「娘はおととしワクチン接種した直後から体に異常が出ました。手足に痛みがあって、11日後には歩行困難になりました。あの日以来、痛みが続く毎日です」

   ワクチンの副作用は不随意運動(勝手に手足が動いて止まらない)や計算障害、呼吸困難、歩行障害、慣性疼痛(いつでも痛みがある)などで、ほかにも半数以上が注射の部位の痛み、発赤、腫れ、疲労感を発症している。

   飯野奈津子NHK解説員が言う。「子宮頸がんは年間9000人が発症して、去年は2700人が亡くなっています。20代から30代の女性で乳がんに次ぐ発症率です。副作用の高さは気になりますが、この数字だけで中止の判断を国はしていません。効果とリスクのバランスですから」

「少し待ってみたらどうですか」まるで役に立たないNHK解説委員

   井ノ原快彦キャスター「止めた方がいいんですか。続けていた人はどうしたらいいんですか」

   飯野「少し待っているのもいいのではないですか」

   これでは答えにはならない。厚労省は接種の判断を対象者や親、現場の医師に丸投げしてしまったが、NHK解説委員も同じことを言っているに過ぎないからだ。少し待つとはいつ頃までか、待つことによる事態改善があるのかを解説してこそメディアの役割じゃないのか。

   視聴者からもこんなFAXが寄せられた。「うちの子もワクチン打ちました。そもそも順序が逆でしょ。たくさんの未来ある少女たちに副作用を起こさせて、やっぱ接種はお勧めできないはひどい」

   まったくその通りである。このワクチン接種を推進した政治家や厚労官僚は誰なのか。公共放送ならそこまでやって欲しいものだ。けさ20日はまことに中途半端なあさイチだった。

(磯G)