J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

女三四郎「いま柔道家はバカだと思われてる」全柔連会長居座り恥ずかしい

   相次ぐ不祥事で責任が問われている全日本柔道連盟の上村春樹会長は24日(2013年6月)の臨時理事会後の会見で、ようやく辞任を表明した。ところが、辞任時期については「改革が軌道に乗った時点で」と、まるで時間を稼ぎながら判定勝ちを狙うような態度に終始した。司会のみのもんたが「なんなんだ、いったい!」と吠えて取り上げた。

「次の体制につなげないといけないから、あと4~5か月辞めません」

   すぐに辞めない理由について、上村は「次の体制にスムーズにつなげてあげないといけないので、あと4~5か月がメドかなと思います」と話す。後任については「後の世代に引き継げる人、できたら柔道100年の計を作れる方にお願いしたい」と、まるで自分が決めるかのような口ぶりだ。

   トップとしての資質に疑問符がついている上村に抜本的な体質改善ができるのか、そんな疑問が柔道会内部にも広がっている。なかでも首を傾げたくなる出来事が、第三者委員会がまとめた中間報告書に難癖を付けた要望書だ。上村はこの要望書について24日の会見でこう釈明した。

「いろんな意見も入っていますから、逆にそれをいろいろ規制してやるというのは自分のやるべきことではないと思う」

柔道界の体質変えるには「まず会長、専務理事、事務局長交代」

   女三四郎こと山口香・筑波大准教授(全柔連強化委員)は「私がダメと思ったのはやはり要望書です。あれを見たとたんこのチームでは無理だとおもいました。価値判断できないということです。あれを公表したことの恥ずかしさ、いま柔道家として歩いているとバカだと思われます」という。

   さらに、「組織として正常に機能していませんよね。とくに会長、専務理事、事務局長の3人に力が集中し、この人たちの価値観だけで進めてきた。その結果がこういうことになっているわけですから、その方々が代わらなければ変わらないというのが私の意見です」と言い切った。

   みの「スポーツの世界でこういうことはスパッとできないものですかねえ」

   全柔連は谷亮子ら女性柔道家3人を女性理事として、またスピードスケートの銅メダリストの橋本聖子ら2人を外部理事として、26日開かれる評議委員会に提案し、改革の第一歩にしたいようだ。しかし、その程度で体質が変わるとは思えない。