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東南アジア観光客殺到で「ラー博」の困った!イスラム教徒「豚」タブー

   ラーメンをお目当てに東南アジアからの観光客が急増している。ところが、ラーメンの味を左右する大問題が発生していると、取材キャスターの岡安弥生が「ニュース目のつけドコロ」コーナーで報告した。

ブームの日本ラーメン…円安追い風に「本場に食べに行こう」

   東南アジアでは日本のラーメン店が進出して、いまちょっとしたブームになっているという。そこに好調な経済、円安が加わって、ぜひ本場の味をと日本までやって来る。神奈川・横浜にある「新横浜ラーメン博物館」では、この日も横付けされた大型観光バスから100人近いタイからの観光客が降りた。注文した好みのラーメンに舌鼓をうち「美味しい」と満足げである。今年3月(2013年)から急に増え始め、4月は1か月で2万人の観光客が来店したという。

野菜と魚介・ニワトリの豚抜き「「ベジタブルらぁ麺」

   しかし、手放しで喜んでばかりいられなかった。東南アジアの観光客にはイスラム教徒もけっこういて、スープのダシやチャーシューなど「豚」が入っているラーメンは食べられない。お客さんをがっかりさせるわけにはいかない。ラーメン店は知恵を絞って豚を使わないラーメンを開発した。

   ジャガイモ、にんじん、タマネギなどの野菜や魚介とニワトリをくわえ、塩だれを合わせてスープを作り、具材にはカボチャやキヌサヤなど季節の京野菜を使う。名付けて「ベジタブルらぁ麺」。試食した岡安は「う~ん、コクがあって美味しい!」

   店の関係者は「世界的規模でラーメンのグローバル化が絶対必要です」と力説する。司会のみのもんたは「めでタイよ、こういう文化交流はいいんじゃない。それにしても食べてみたいね、ベジタブルらぁ麺」とおやじギャグをかましながら上機嫌だ。

   政府は今月1日(2013年7月)から、タイ、マーレシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア5か国の観光ビザ発給要件を緩和した。東南アジアからの観光客はますます増えそうだ。