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デトロイト破産!自動車の街いまやボロボロ「救急車到着に1時間」「犯罪未解決90%」…

   「けさ(2013年7月19日)飛び込んできたニュースです」と司会の小倉智昭が番組冒頭で伝えたのが、自動車の都アメリカ・デトロイト市財政破綻だった。ニューヨーク支局の西橋麻衣子記者も「数時間前から速報で伝えられています」とまさにホットニュースだ。

負債1兆8000億円、人口激減で廃屋だらけ

   最新の映像や情報をつなぎ合わせると、相当以前から絶望的な状況にあったものらしい。ネットの速報でAP通信は「かつての強固な自動車都市が破産」として、救急車が到着するまでに平均1時間以上かかる。犯罪の90%は未解決のままという、全米で最も危険な街とストレートに伝えた。

   ニューヨーク・タイムズが示す債務の推定総額は180億ドル(約1兆8000億円)で、過去の破産事例と比べてもけた違いの巨額だ。そのグラフに出ている人口はわずか70万人で「エッ」と思う。自動車産業の最盛期180万人を誇ったことを思うと、とんでもないことが起こったとわかる。

   西橋は1か月前にデトロイトを訪れた人の話と写真を見せたが、これがひどい。かつてはしゃれたたたずまいだったと思われる出窓、煙突のある住宅が廃屋になって、火をつけられていたりしている。机やイスが散乱したままの学校、グランドピアノが倒れているミュージックホールらしい部屋、街灯も4割が消えている状態だったという。

財政悪化で公務員削減…街に警官や消防士がいない!

   地元紙によると、市民の間では年金への不安や犯罪のさらなる悪化への懸念がいわれているという。まあ当然だろうが、通りに人影は少なく、建物も窓ガラスが割れたままとか荒れていることがわかる。

   小倉「救急車が1時間というのは最悪の事態ですね」

   笠井信輔キャスター「財政が悪化すると、まず公務員を減らしますから、警察官、消防士が減る。凶悪犯罪で1位、全米でもっともみじめな都市とされています」

   180万都市で110万人もがいなくなるとはどういうことか。その過酷さは想像を絶する。にしても、ヘンリー・ フォードが生きていたら何というだろう。