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ここまで違う日本の皇室と英王室の子育て―妻の実家近くに引越し、王子は育休

   英国の新プリンスがお披露目された。水玉のワンピースを着たキャサリン妃が、赤子を抱いてウィリアム王子とセント・メアリー病院から出てきて集まった報道陣や群集の前に立った。「大きい男の子だよ。名前は考え中。早く決めたいね。息子はありがたいことに口元は妻に似ています」とウィリアム王子は自慢げだ。

ウイリアム王子がクルマ運転して退院

   キャサリン妃は「とても感動的な時間です。子どもがいる人ならどんな感情か分かるでしょ」とにこやかに話す。「息子が大きくなったら、遅刻したことを教えないと。皆さんがどれだけ待っていたかわかっていたし、早いところ病院と皆さんの生活が通常に戻れるように、そして私たちも彼の面倒を見ないと」とウイリアム王子が言うと、「もうウィリアムが最初のオムツ替えをしたんです」とキャサリン妃は目を細める。ごく普通の新米のパパとママだ。

   この後、ウィリアム王子がキャサリン妃とチャイルドシートに乗せられたプリンスを自ら車を運転してケンジントン宮殿へ向かった。

   気さくな姿を見た司会のみのもんた「ビックリしたねえ。自分で運転。日本じゃ考えられない」

   片山善博元総務大臣「にっぽんだったら、まず警察が『絶対にそういうことはやめてください』というでしょうね」

   開かれた皇室といいながら、日本と海外の王室がこれほど違うことにいまさらながら驚く。

乳母付けずお手伝いさん1人だけ。子育て費用はすべて自腹。

   もっと驚いたのはこれからの育児だ。乳母をつけるのはやめ、お手伝い一人だけ。そのお手伝いも今年1月に公募し、バッキンガム宮殿で働いていた女性の採用が決まったという。ウィリアム王子は勤務先の海軍に2週間の育休届を出しており、しばらくは夫婦で子育てに励むことになる。

   ケンジントン宮殿には2~3週間いて、いずれキャサリン妃の実家近くに家を建てそこに住むらしい。何もかもが一般並み。現地で取材しているTBSの揖斐祐介記者がそこらをこう解説した。

   「キャサリン妃は普通の子育てがしたいといいう希望を持っていて、それはウィリアム王子が母親のダイアナ妃から受け継いだもので、そのダイアナ妃が子どもは実家で育てたいという夢を持っていたといいます。ウィリアム王子はキャサリン妃の実家と非常に関係がいいこと、ケンジントン宮殿が修理中ということもあります」

   こうした費用はすべて王室が所有する財産を運営した収入から出ているという。効率的だし自由が利くのだろう。