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イケメン新潮流「デリメン」「書店男子」賞金100万円のコンテストや写真集

   甘い餌には罠があるとは言うけれど、甘くもない餌に人は寄って来ない。かわいいカッコ、男が好きそうなファッションをしていれば、それなりに男はよってくる。でも、かじっても甘そうな汁も出ないような女は、男のハンター精神にひっかかりもしない。同じ場所にいるのに、彼らには見えてもいないような感じ。

男はキャバ嬢にのぼせ上り、女は美形出前持ちや本屋の王子様

   かつての山ガールは草食男子の餌となる草なのだと言い放った女性論客がいたけれど、まさにその通り。タイプのターゲットを絞るなり、男の餌になってみることを嫌がって、そのうち餌になる方法を忘れてしまった30代後半女性は恋愛の仕方すら忘れてしまうっていうことになりかねない。

   夜中、家にも帰らずグダグダとバーでくだをまき、キャバ嬢にいちいちメールしたり電話したりするおっさん。そういう面倒な男はご免だけれど、彼らが餌としたキャバ嬢はやっぱり触れたくなる餌体質を持っている。ムチっとした胸をチラ見できて、プリっとしたお尻には思わず手が伸びてしまいそうだもの。

   六本木を歩いていると、餌とはどういうものかがよくわかる。何もキャバ嬢の格好をしろとは言わないけれど、男が群がり金を落としていく餌の精神は学ぶべきところがあるのかもしれない。

   それは、逆もしかり。「佐川男子」や「美坊主」と言われるイケメンブームがここにきて新たな局面を迎えている。

デリメン・グランプリは福岡の21歳大学生

   イケメンブームの最前線はどこに向かったかというと、出前と書店だった。出前に来るイケメンな男の子「デリメン」、本屋で会える王子様「書店男子」が次なるイケメンブームだ。

   出前を頼んで自宅や会社に届けてくれるイケメン「デリメン」はテレビ番組の効果もあって認知度も高く、この夏初めて全国のデリメンの中から優勝賞金100万円をかけたグランプリも開催された。全国のさまざまな飲食店から、頂点に君臨したのは福岡の21歳大学生。確かにかわいい。おねえさまがたの心をキュキュっとわしづかみにするような笑顔。これでニコっとアツアツの商品を手渡しされたら、身も心もとろけてしまいそうだ。

   「書店男子」はつい先日出版されたばかりの写真集がある。本屋にいったらこんな王子様いるのかよ!とつっこみを入れたくなるほどアイドル顔した店員さんが、世の中には本当にいるらしい。白いシャツにエプロン姿が決まっている。あっ、それにしてもどうして本屋さんはエプロンしていることが多いんだろう。本のインクがつくわけでもなさそうなのに、本屋さんってエプロンが制服みたいになってる。

   このエプロン姿でアヒル口で瞳がキラッキラな書店男子に、手が届かない高いところにある本取ってもらいたいものだ。そんでもって手渡しする時にバランスを崩して、彼が私の倒れてきちゃったら…な~んてくっだらない妄想を楽しむんだろうな。まさに、餌だ、おかずだ。

   でも、この「デリメン」と「書店男子」にはこれまでの男子ブームになかったジャンルが含まれている。それは、おじさん。ダンディーで渋いというのがウリになっているみたいで、デリメンの最終候補者にもおじさんがおひとり、書店男子でも佇むおじさんが紹介されている。餌の路線、そっちのほうもアリなのかぁ~と唸ってしまった。男も女も甘い餌は大好き。甘い餌になってみるのも、甘い餌を探してみるのも楽しそうだ。

モジョっこ