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阪急阪神ホテル社長もう言い逃れできない「誤表示ではなく偽装でした」辞任表明

   レストランのメニューと食材が違った「偽装」問題で、阪急阪神ホテルズの出崎弘社長はきのう28日(2013年10月)、「阪急阪神ブランド全体への信頼の失墜を招いた」として辞任することを明らかにした。メニュー表記についても、「前回は、偽装ではなくチェックの甘さ、知識不足、連携の悪さが原因と考え『誤表示』と申上げたが、追加調査、ヒアリングの結果、一部で『偽装』と受け止められても仕方ないものがあった」と認めた。

往生際悪いシェフ「中華料理では小さいエビは芝エビと総称」

   「誤表記」は47品目あったとされ、このうち「調査が不十分」と指摘された6種類のメニューを出崎社長が再調査した。「九条ネギ」「チョコレートソース」「芝エビ」などについて、一つひとつ説明していった。「芝エビ」では中華のシェフも登場して、「中華料理では小さなエビを『芝エビ』と総称している」という説明もあったが、芝エビについては、「お客さまからすると、偽装と思われても仕方がないというような感情をもっております」

   司会の井上貴博アナ「残り41品目については、今後も調査するということです」

   小林悠アナが6品目と説明をずらりと並べたが、なかには「霧島ポーク」のように、産地が異なるポークを仕入れ先が無断で納品していたというのもあった。

   井上「そんなことってあるのでしょうかね」

   他にも、「沖縄まーさん豚」は納入業者の誤認識、「天ざるそば(信州)」が信州産でなかったなどは、どういいわけしても産地偽装になりそうだ。これは景品表示法ではなく、不正競争防止法の刑事事件になりかねない。

阪急阪神のブランドイメージ失墜

   三屋裕子(スポーツプロデューサー)「会社の体質。ここまで連携がとれてないということは、根幹に関わるところが欠けてるということですよ」

   民主党元衆院議員の網屋信介(コンサルタント)は「常識力の欠如」という。「社内での常識が社会の常識じゃないことを認識しないといけない。この問題だけで、会社全体が信頼をなくします。イチからで直しでしょう」

   杉尾秀哉(TBS解説委員室長)「法的に予防線を張った上での会見だったが、これで信頼が回復できるかどうか」