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楽天優勝セール「割高通常価格表示」本部に責任なし?審査受けない便乗業者

   プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になったのを受けて、ネットのショッピングサイト「楽天市場」で記念セールが開催され、そのなかには「77%OFFセール」という景気のいいハナシもあったが、その実、実態のない割高な通常価格を表示して、値引きしたように見せかける偽装が行われていた疑惑が浮上した。

20店舗1000商品でインチキ価格表示

   ある店では、シュークリーム10個入り通常価格1万2000円がなんとオドロキの77%引きで2600円に! しかし、その商品はもともと2600円程度で販売されているものだった。この手の事例は20店舗1000商品に及んでいるという。

   楽天市場の本部は、本部が主催した本物の「日本一セール」については審査をきっちりやっており、それに便乗して勝手にセールを謳った一部の店舗で価格問題があったと説明した。不当表示などを行った店舗は契約解除するとしている。

   ただし、こうした楽天の言い分に対して、番組コメンテイターからは、「一般の人は、正式と勝手セールの違いはわからないですよ」(キャスターのテリー伊藤)、「(勝手セールで)非公式に登録できてしまうシステムは、管理責任としてどうなのかという問題もある」(菊地幸夫弁護士)などと疑問の声が上がった。