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「ドイツ人男」取調室からなぜ逃げられた?腰縄ほどき警察官押しのけて遁走

   宮城県の仙台中央署で取り調べを受けていた容疑者が、その最中になんと大脱走した。目につく長身のドイツ人男性で、手持ち資金なし、裸足、厳しい寒さのなかという悪条件ながら、ヒッチハイクや服をもらうなどして、警察やワイドショーの大捜査線をかいくぐり逃げ続けた。しかし、逃走から26時間後の14日夜(2013年11月)、ついに観念して出頭した。空腹と寒さに耐えかねたようだ。

容疑者の自発的供述得るため拘束ゆるめ

   スタジオでは「これ警察の失態じゃないか」(司会の加藤浩次)という声が上がった。容疑者が逃げたときの状況はこうである。ゆるく腰縄をまかれ、ひもはパイプ椅子に結びつけられていた。取調室のドアは開いており、警官一人が入り口に詰めていた。室内にいた取調官が席を外し、入り口の警官と入れかわったときに容疑者は腰縄を外して逃走したという。

   コメンテイターの菊地幸夫(弁護士)によれば、取り調べは容疑者がある程度自由な状態に置かれ、自発的な発言をすることが求められるので、身体拘束がゆるいのは別に失態ではないという。「取り調べ時に、手錠をしたまま、拘束したままだと、自白などの強制のもとになされたとして裁判で不利になる可能性があります」と説明する。しかし、「その先は(部屋を出て署も出られるなんて)甘かった」