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西之島「新島」で日本の領海広がるか!?噴火続き400メートルに『成長』

   小笠原諸島の西之島の沖合500メートルにおととい20日(2013年11月)、噴火による新島ができた。盛んに噴煙を上げ続けており、はじめ直径200メートルだったものが、きのうは南北に約400メートル、高さも20~30メートルに「成長して」いるのが確認された。しかし、本当の島になるかどうかはまだわからないのだそうだ。

硫黄島の新島は49日で消滅…波が浸食

   菅義偉官房長官はきのうの会見で「領海が広がりゃいいな」と珍しく笑いながらしゃべった。島になれば、日本の6853番目。たしかに500メートルほど領海は広くなる。しかし、波による浸食も激しく、1986年には硫黄島付近に新島ができたが、49日後に消滅した。

   専門家によると、西之島は海中に高さ3000メートルにもなる富士山くらいの巨大活火山の頂上部分で、1973年の噴火でできた新島がくっついて大きくなり今の形になった。今回もマグマの噴出が長く続けば合体するかもしれない。

   八木勇治・筑波大大学院准教授が解説した。

   司会の井上貴博アナが「何が起きているのですか」と八木勇治・筑波大大学院准教授が聞いたが、海中で何が起こっているかはよくわからない。「マグマの噴出が続けば島になる」と、まあそんな話だ。

関東地方の連続地震とは関係なし

   このところ関東地方でM5クラスの地震が続いていることで、「何か関連があるのだろうか」と吉川美代子(TBS解説委員)は心配する。

   八木「100キロも離れたところと連動することはないですね」

   西之島は伊豆・小笠原海溝に沿っている。フィリピン海プレートの下に太平洋プレートが潜り込んでいるのが海溝で、エネルギーのたまり具合は赤信号と出ているが、西之島は海溝から少し距離がある。

   八木「M8クラスになると地震と噴火の関連もいわれますが、M5程度では関連はないでしょうね」

   パトリック・ハーラン(お笑いタレント)「M8の場合、噴火と地震はどっちが先なんですか」

   八木「地震の方が先で、揺れで地殻が不安定になって噴火します」

   同じ東日本火山帯に属する富士山の噴火との関連はあるのか、地震の延長ではないかと、井上はしつこく煽るが、いずれも関係なし。ただし、3.11で日本列島全体が揺さぶられたために、噴火は起きやすくなっているという。

   井上「具体的にはどこですか」

   八木「富士山とか桜島とか」

   富士山は1707年の「宝永の大噴火」以来、沈黙したままだ。マグマは300年間たまってる。桜島は噴火し続けている。とても同じとはいえないと思うが…。